チンパンジーの島グランドには、3本の人工物のタワーがあります。 5メートル(小)・7メートル(中)・10メートル(大)の高さがありますが、この3本のタワーより高い約12メートルの自然の木(シンボルツリー)があります。 ラクウショウと言う木です。
私たちはいつも「ヌマスギ」と言ってます。 このヌマスギ、チンパンジー愛ランド開園当初はチンパンジー達が登ったりして遊んでました。 しかし翌年の春、新芽が芽吹くころ美味しい新芽を食べつくそうとしてたので一旦電気柵で囲いました。 もちろん、消防ホースも外してました。
しかし、チンパンジー達に「少しでも幸せなくらしを!」ということで今回このヌマスギを開放することにしました。 まずは電気柵を外し、次は消防ホースをタワーに結びます。
小タワーに3本、中タワーに2本の合計5本の消防ホースを結びました。 準備万端、さあチンパンジーを島に出そうとしてた矢先、台風が直撃しました。 倒木は免れたものの、枝は折れスカスカになりました。 でも、一日でも早く島に出してやろうと台風の後片付けを済ませた28日、ついに島に出しました。 最初はゆっくりと進み、みんな注意深く探査してます。
一番に興味をしめしたのはオスのマルクでした。 島に出て一分後、ついに消防ホースを伝いシンボルツリーへ…
マルクが木に到達したら今度はメスのノゾミが続きます。
ノゾミが到達したころにはマルクはセットしたオレンジ目がけてより上のほうへ登ってました。
二人でご飯を食べ、マルクはそそくさとヌマスギをあとにします。
ノゾミも一旦、ヌマスギをあとにしました。
しかし、ノゾミはヌマスギが気に入ったのかその後何度もヌマスギとタワーを行ったり来たりしました。
こんな上まで登ったりしてました。
マルクとユウコは最初は消防ホースを伝いヌマスギまで渡ってましたが、昼からは木の根元のところから幹を抱くように直接木に登る姿も確認できました。 今のところ、ヌマスギへ渡ったのはマルク、ノゾミ、カナエ、ユウコです。 消防ホース渡りが苦手なクッキーもそのうち渡ってくれるでしょう。 今回、そのほかにも「少しでも幸せなくらしを!」を合言葉に島へのエンリッチメントを施しましたので、また報告します。 チンパンジー班 : 竹田 正志、 福原 真治、 上野 明日香
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