平成29年12月10日(日) 熊本地震発生から606日。 本日は、動物資料館で、クリスマス前イベントを行いました! ヒツジの毛を用いて かわいらしいクリスマスのオーナメントをつくります♪ こちらは、スタッフがつくったオーナメント(↓) さっそく、はじめるよーっ
事前公募のイベントに、たくさんの申込みをいただきました。 今回は、抽選で当選した方のみの参加となります。
まずは、スタッフの紹介。
資料館のスタッフと お手伝いにかけつけてくれた動物ボランティアさんたち。 いつも、ありがとうございます!!
そして、目標のオーナメント(↓)になるまでに必要な工程を 説明しながら、一緒につくっていきます。
熊本市動植物園には、たくさんの動物たちがいて ふれあい広場には、ヒツジもいます。
ヒツジの原種、ご存知ですか?
皆さんが知っている今のヒツジたちには こんな種類があります。 ふれあい広場にいるのは、サフォークとコリデールです。
当園でも、ヒツジの毛は暑い夏がやってくる前に刈っています。 すぐに、またもこもこ伸びてきますよ。
刈った毛は、生体から分泌される水をはじく油分だけでなく 乾草や土などがついていますので しっかり洗わなければいけません。
こちらが、これから皆さんがつくってもらう材料になる ふれあい広場で刈られたヒツジの毛です。 まだ、洗っていないので、真っ白ではありません。 今日、皆さんの手元に配られているのは ふれあい広場のサフォークのミーナの毛です。 それは、しっかり洗った後の毛ですよ。
洗う処理も特殊な石鹸が必要で、結構手間がいるのですが
こんなに変わるんですよ!
洗った毛をほぐすための作業を行うのですが ここで今日の大事な道具が出てきます。
こちらが「カーダー」という道具。
2個のカーダーを使って、毛をほぐしていきます。
参加者のこどもさんたちに、カーダー行き渡ったかな?
これから、洗っておいたヒツジの毛をほぐしてもらいます。
ヒツジの毛は、ちゃんとあるかな?
ヒツジの毛は2つ入っているけど ほぐしていないほうの毛玉を使っていきます。
さて、皆、準備はいいかな? カーダーの持ち方は、こう!
まずは、1個のカーダーをさかさまにもって 上方のくし部分毛玉を少しひっかけて、下にひっぱりくっつけていきます。
こんな感じ。
できるかな? 保護者のかたたちも、一緒に行ってもらいます。
さて、片方はこんな感じになっているはずだけど 皆さん、大丈夫ですか?
ここで、もうひとつのカーダーの登場! 今度は毛がついているほうとは逆向きにカーダーを持って 下の方から順に、毛をほぐしていきます。
ここまでの工程、わかるかな?
この操作がはじめてのヒトにはとっても難しく 動物ボランティアさんたちが、アドバイスしていきます。
やっていくと、もう片方のカーダーに 毛がうつっていくはず。
はじめは、皆、悪戦苦闘。
コツをつかむと早いです。
片方のカーダーに、毛が全部うつってほぐれたら 次の工程にすすみますよ。
下からまきとるように、毛をはがしていきます。
手馴れたスタッフは、とても早い(^^)
あっという間に、毛ロール完成。
がんばって!
さて、皆さんがつくったロールの毛。 実は、ここから毛糸づくりがはじまります。 今回のオーナメントでは使いませんが 毛糸をつくるために使用するのは、この道具。
毛ロールの端を細くしてまきつけます。
片方は道具をくるくる回し、もう片方はロールを細く出していくことで
徐々に、毛糸ができていきます。 糸車の原理は、これです。
さて、オーナメントに戻りましょう。 まずは、皆さんがつくった毛ロール1本で フェルトボールをつくります。
つくり方は、こちら。
スタッフと一緒に、すすめていきましょう。
まずは、7:3に分けて
大きいほうを丸めます。
お、できていますね。
そのボールを石鹸水につけて
広げた小さいほうで包み、再び石鹸水につけて ひらすら、掌でころころ転がして、丸くしていきます。
皆、大丈夫~?
ころころ~
ころころ~
ちょっとのヒビくらいなら
整復する方法もあります(*^^*) でも、器用なかたもいて
じゃん!!
いやぁ、スタッフ顔負けでした(^^)
1個できたら、もともと配布されていたもう1本の毛ロールを使って もう1個のフェルトボールをつくります。
2個そろったら
いよいよ・・・
次は、つくったフェルトボールは石鹸水がついているので 水につけて
絞ります!
タオルで水気をふいて、形をもう一度整えたら
フェルトボールに針で紐を通して 雪だるまのあたまとからだをつなげます。
フェルトボールは硬く、針を使用した作業になるので ここは、スタッフが行います。
皆さんは、ひもを通してもらったら 接着剤を使って、以下の工程を行ってもらいます。
いざ、開始!
実は、この針を通す作業がとても大変でした! フェルトボールが硬すぎて、なかなか針が通らず
最初は、指の力で針を通そうとしていたのですが
あまりに硬すぎたので、ペンチ出動! そして、腰をすえて針を通しだしました。 通す紐は、好きな色を自由に選んでもらいます。 ごめんね、針通しだけ時間がかかってしまいました(><) さて、雪だるまの形ができたところで ここからは、自由にアレンジできるところ。 スタッフが、園内で集めたどんぐりやくぬぎの実を包んでいる お椀上の殻斗部分を今回使用します(↓)。
接着剤を使うのは、保護者の方にお願いします。
ビーズなども用いて、目や鼻をくっつけたら
どんどん、素敵なオーナメントがつくられていきます。
ヒトによって、ぜんぜん違うからとても楽しい♪
こんなちょこん、としたかわいいのもあれば
背の高い3段の雪だるまもあり
なんと、羽をつけてしまう参加者も!
これも、とてもイイ!!
どれとして、同じものはなく
丁寧に、飾り付けられていきます。
どれも、素敵なオーナメント!
こどももおとなも真剣に、そして楽しそうに、つくられていました。
皆さん、つくりおわって席に戻られると 自分のつくったオーナメントを持って見つめられていました。
家のどこに飾るか、決められましたか?
クリスマスの日には 自作のオーナメントがくわわり、きっとかわいらしく飾られることでしょう♪
ふれあい広場を訪れるときは 毛刈りに協力してくれたサフォークのミーナとも ぜひ会っていってくださいね。 皆さんのおうちに、ミーナの分身が飾られることを わたしたちスタッフも嬉しく思います(^^) ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました! 上野、鎌田、福本、松﨑、吉仲 |