梅雨期の野菜管理について
6月より梅雨時期となります。
- 27年6月2日 北部九州地区梅雨入り(平年より3日早い)
- 梅雨明けは、平年7月19日ごろ(昨年7月20日)
日本の農家は、梅雨をうまく活用しながら作物を育てて来ました。 例えば、稲作。 梅雨期の水を利用して、田植が一斉に始まり、この気候が苗の活着を助けてくれます。そして、梅雨明けの夏の強い光と雨が、一雨ごとに稲を丈夫に成長させてくれます。
落葉果樹は、6月に昨年蓄えた養分を使い切り、その後は新葉が光合成で作る養分で成長します。この「養分転換期」が、梅雨の時期となります。
しかし、近年は、異常気象による局地的・記録的な集中豪雨で、作物への被害も報告されます。 特に、庭の野菜類は、長雨で傷がついたり草勢が弱る条件(曇天日照不足)となります。 育てた野菜類を守るために、しっかり対策をしましょう。
【野菜の梅雨対策】
- 周辺の雑草を取り除き排水をよくします。
- 下葉や、枯葉を取り除いたり、間引いたりして風通しをよくします。
- 病気や害虫の早期発見のためよく観察をしましょう。
- 作物が弱ったら液肥を散布し草勢の回復をはかります。
〈果菜類〉 トマト、キューリ、ナス、ピーマンなど
- うねにマルチや敷きわらをして、泥のはね返りを防ぐ。
- 傷口から病原菌の侵入を防ぐため、雨の前後は摘心、芽かきなどは、行わない。
- うね間に雨水がたまらないよう溝を掘るなど排水をよくする。
〈葉菜類〉 キャベツ、リーフレタス、ホウレンソウ、シュンギク、コマツナ、チンゲンサイなど
- 軟弱野菜は、雨で傷つかないように、べたがけ資材で保護する。
- 湿度が高くなりナメクジ被害が予想されるので、隠れ場所になるものを置かない。 *「対策」 ビールを使ったナメクジトラップも
さて、6月28日の花と緑の講習会は、
「夏野菜の栽培管理教室」 今回は、緑の相談員 工藤 が講師を勤めます。
参加ご希望の方は、 往復はがき(お一人様につき一枚)に
講習会名(夏野菜の栽培管理教室)、 住所、氏名、電話番号 をご記入の上
平成27年6月17日水曜まで(必着)に
〒862-0911
熊本市東区健軍5丁目14-2 熊本市動植物園 あて お申し込みください。
皆様のご参加をお待ちしています。
緑の相談所では、花や緑に関する相談に応じています。 無料ですのでお気軽にご利用ください。 TEL 096-368-7321 相談時間・・・開園日の9:00~12:00、13:00~16:00
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