猛暑に台風、大変な夏です! 植物観賞も、まずは熱中症対策から。水分摂取、日陰を移動、ちょっと見たらすぐに冷房の効いた場所に逃げ込む、とにかく無理は禁物です。 光を求めてほかの木より大きくなったクスノキでさえ夏の日差しは危険なのでしょう。「たまらんなあ・・・」とばかりに光を反射させています。 ◎クスノキ
のんびり観察も難しい時期なので、写真で紹介しましょう。 <見ごろ> 夏の花の代表サルスベリ。夏の間、長期間咲くので百日紅(ひゃくじつこう)とも呼ばれます。園内のほか駐車場にも植えてあります。 ◎サルスベリ
離れて見たのでは、一つひとつの花が判別しにくいですね。 一個の花に6枚の花びらや長い「おしべ」、短い「おしべ」などが見えます。わかりますか? ◎サルスベリ(アップ)
サルたちの森にはシマサルスベリも咲いています。奄美や沖縄に自生するサルスベリの仲間です。花は小さいですがサルスベリに良く似ています。 ◎シマサルスベリ
◎シマサルスベリ(アップ)
キョウチクトウも夏の間次々と花を咲かせます。 この白花のキョウチクトウ(春夏花木園)は、5月末に咲き始め、6月中は満開、7月の中旬には一旦ほとんど咲かなくなりましたが、またたくさん咲き始めました。 ◎キョウチクトウ(7月23日のつぼみ)
花枝の下から伸びてきた脇芽の先端に花枝が出来ました(左上の小さなつぼみ)。それに一度終わった花枝の先の方にもまたつぼみが付いてます(中央上の大きなつぼみ)。こうして次々に花を咲かせるんですね。 この花、良く見ると二重咲きです。 ◎キョウチクトウ(アップ1)
◎キョウチクトウ(アップ2)
緑の相談所中庭にフヨウの花が咲いています。 ◎フヨウ(Hibiscus mutabilis)
◎ムクゲ(Hibiscus syriacus)(写真はE駐車場小川の散策路)
◎ハイビスカス(※)(緑の相談所回廊、花の休憩所)
アオイ科フヨウ属(Hibiscusヒビスクス属)の仲間を並べてみました。 パラボラアンテナのように開いた5枚の花びらと、「おしべ」の筒を「めしべ」が貫いて一本になって見える「しべ」の作りも同じですね。 ハマボウ(Hibiscus hamabo)もやはり同じ。(今は咲いていません。7月5日、12日のブログをどうぞ) 花の休憩所で咲いているフウリンブッソウゲも同じ仲間です。花びらが深く切れ込んでそり返っているので少し違って見えますが、「おしべ」「めしべ」の作りが同じなのが見えますね。 ◎フウリンブッソウゲ(Hibiscus schizopetalus)
※「ハイビスカス」(Hibiscusの英名)の名は、ブッソウゲ(Hibiscus rosa-sinensis沖縄や熱帯各地)や、ブッソウゲなどから作られた「園芸品種」の呼び名として使われています。
夏の見どころ、今日の最後は <あの花は今?> 「花を楽しませてくれたあの木、あの花、今はどうしているんでしょう?」とハナミズキを訪ねました。 秋には赤くなる実が大きくなってきました。 ◎ハナミズキ(実)
それにこれは? ◎ハナミズキ(花芽)
実を育てながら、来年春の花芽も作っているところでした。 ハナミズキくん、「夏休み」中ではなかったんですね。
その他の<見ごろ> ◎ヒゴタイ(肥後六花コーナー横)
◎サンゴジュ(実)(春夏花木園ほか)
◎ノシラン(花)(秋冬花木園)
◎ガマズミ(実)(秋冬花木園)
◎エンジュ(花)(花の休憩所周辺西側)
<栽培担当者から>
これまでオケに植えて緑の相談所回廊で展示していたスイレン。
プランターを工夫して花の休憩所裏の池に置いてみました。
まず一株。
うまくいきそうなので、少しずつこちらに移動しようかと考えています。
◎スイレン
花の見ごろは次々と変わります。ご了承ください。
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