先日お知らせしたように、6月11日にチンパンジー愛ランドの島グランドが水没しました。
翌日には
一部を除いてほとんど水没してしまい、その後五日間水が引きませんでした。
六日目にはやっと水位がさがり島全体から水がなくなりました。
でも、水が引いたからと言って直ぐにはチンパンジー達をグランドには出せません。
何故かと言うと、ちょっと分かりづらいですが、低いところや草が生えてないところなどでは汚泥が溜まってしまってます。
まずは、この汚泥を取り除くことから始めました。
ちょうど、ナイストライ(中学生職場体験学習)で来てる桜木中の学生さんに手伝ってもらいました。
この学生さんは、がまだしもん(熊本弁で働き者)で仕事がはかどりました。
全部で、10袋近くの汚泥を取り除きましたが、まだまだ島には出せません。
晴天ならば、日光消毒もできるんですがあいにく太陽は顔を出しませんでした。
でも、一日でも早く島に出してあげようと完全に乾いてないところには、ウッドチップを敷きました。
更に、普段は二週間に一回島全体を一時間掛けて消毒してますが、今回は二日間にわたり各二時間ずつ薬剤も普段より濃いめに消毒しました。
6月22日、水没から11日目やっとチンパンジーたちを島の運動場に出すことができました。 小雨が降ってましたが、扉を開けた瞬間マルクはほんの一瞬立ち止まりましたが、その後は橋をギャロップ(チンパンジーのもっとも早い走り方)で駆けていきました。
そのままグランドに降りると思いきや、慎重なマルクは橋の先からグランドの状態を注意深く観察してます。
他の個体もなかなかグランドに降りません。
大きなタワーにも消防ホースを使って移動しました。
みんなが、なかなか降りない中で一番に降りたのは怖いもの知らずのクッキーでした。
クッキーがグランドを歩いて枝につるしてあるエサを食べてるのを見て、他のチンパンジーもグランドに降りて食べ始めました。
みんな、久しぶりにグランドに出れて喜んでました。
さらに、昼からも島に出したのですが、昼は午前中とか違ってみんな一目散にグランドに降りて、エサを探してました。
なお、グリーンフォレストプロジェクトで皆さまに植えて頂いた樹木ですが、残念ながら数本が枯れかかってます。
まだ、完全に枯れたわけではありませんので、もうしばらく落ち着いてから報告したいと思います。
チンパンジー班:竹田 正志、福原 真治、上野 明日香
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