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全面開園~2日目~

2018年12月23日(日)

2018年12月23日(日)

 

全面開園 2日目

 

日も全面開園記念として、様々なスペシャルイベントを行いましたので、ご紹介します。

 

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昨日に引き続き、今日も午前と午後の2回、「ミステリーバックヤードツアー」を行いました。

 

午前のツアーの最初の目的地は「動物管理センター」

 

簡単に言うと動物園の動物病院です。

 

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管理センターの中にある入院室と検疫室。

 

こちらはケガや病気をして治療中の動物達や、

 

他所から新しく入ってきて、病気などにかかってないか確かめている動物達などがいます。

 

その他にも、拾得といって、捨てられているところを保護され、動物園で受け入れた動物などがいます(現在は、拾得動物の受け入れは行っていません)。

 

 

 

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こちらは動物達の飼料を保存するための冷蔵庫です。

 

-16度の低温世界。

 

超寒そうですね!


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こちらは飼料を切ったり、煮たり、計ったりする調理室です。

 

毎日の朝礼後、飼育員全員がここに集まり、それぞれの担当動物の飼料をトラックに載せて獣舎へ向かいます!


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2つ目の目的地はここ!

 

ここはどこの獣舎の裏側だと思いますか?



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おそるおそる、格子の中をのぞいて見ると・・・

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!?

 

「オッス!」

 

なんとウンピョウのお出迎え。

 

 

 

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大型ネコ科動物たちがいる猛獣舎の裏側でした!

 

担当者より毎日のゴハンについてなどのガイドがありました。

 

猛獣舎の裏手も震災の被害が大きかった所の一つで、復旧工事の結果、元の形に戻りました。


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午前の最後は治療室!

 

獣医師が動物たちを治療する際に使う部屋です。

 

今日は動物園の獣医さんになったつもりで、3つの体験をしてもらいました。

 

1つ目は「吹き矢」体験。

 

動物園の動物たちに麻酔をかける時に使う本物の吹き矢を的に向けて吹いてもらいました。

 

けっこう肺活量がいるので、お子さんには難しそうでした。

 

この経験が何かの役に立つ日が来る・・・かも。


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2つ目は「薬品探し」体験。

 

飼育担当者からの情報をもとに、動物の治療に必要な薬を探すゲームをしました。

 

薬って種類も多いし、名前もややこしいですよね。

 

ですが、皆さん意外と早く見つけていました。

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3つ目は「検便」体験。

 

顕微鏡でウンチを拡大して、寄生虫の卵がないかチェックしてもらいました。

 

今回、見てもらったのは日本では熊本でしか見れないレアウンチ。

 

「キンシコウ」のウンチです!

 

見えた卵がどの寄生虫の卵か当ててもらうクイズもしました。

 

正解率は50%くらいでした。

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午後からの様子です。

 

こちらは真冬のカブト虫・クワガタ虫のガイド。

 

温度管理をしっかりすれば、真冬でも飼うことができるそうです。

 

皆さんの厚着の服装とカブト虫とのギャップが不思議な感じでした。

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そして、いよいよ全面開園のメインイベント!

 

江戸家小猫さんによる

動物ものまねライブ

 

震災直後に全面開園を迎えた際には必ずライブをしに熊本に行きますとおっしゃってくれた小猫さん。

 

今回、本当に年末の忙しいスケジュールの中、ご厚意で動植物園にライブをしに来て頂きました。

 

写真はウグイスの鳴き声を指笛でまねていらっしゃる様子です。



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実に様々な動物の鳴きまねをして頂きました。

 

犬や猫はもちろん、

 

ユキヒョウ、ライオン、サイ、フクロテナガザル・・・

 

などなど。

 

鳥肌が立つほど似ていました。

 

後で小猫さんから伺ったエピソードですが、

 

「山の中で鳥の鳴きまねをするのは極力控えています」

 

とのこと。

 

理由を尋ねたところ、

 

「鳥は鳴き声で縄張りをアピールすることがあるので、私の鳴き声に反応して、縄張りに侵入されたと勘違いし、ストレスを感じてしまうからです」

 

との答えが。

 

(まじかよ・・・鳥まで本気にさせてしまうなんて・・・)

 

と驚愕しました。

 

満員の会場は沸きに沸いて、最後は全員で、

 

「フンボルトペンギン」の鳴きまねによる一本締めをして、終わりました。

 

小猫さん、ご多忙な中、駆けつけていただきありがとうございました。

 

今後、頑張って行く元気をもらうことができました。

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小猫さんのライブに続く形で、

 

大猫大移動記(※小猫さんとかけています)

 

と題して、震災後、ネコ科動物たちを他の動物園に預かって頂いたときの話と、

 

2年8ヶ月ぶりに熊本に帰ってきたときの話をしました。

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当園の松本獣医師が震災当時のひっ迫した状況や、

 

そんな中、すぐに支援に駆けつけて頂いた九州の他の動物園の話をしました。

 

動物達は以下の動物園に預かって頂きました。

 

アムールトラの「チャチャ」は到津の森公園。

 

ウンピョウの「ジュール」と「イーナ」は福岡市動植物園。

 

ライオンの「サン」は九州アフリカンサファリ。

 

ユキヒョウの「スピカ」は大牟田市動物園。

 

それぞれの園のスタッフの皆様、ならびにお客様に改めて感謝を申し上げます。



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午後のミステリーバックヤードツアー。

 

1ヶ所目はフンボルトペンギン。

 

ペンギンの寝室で複雑なペンギンの男女関係についてガイドを行ったのち、



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外に出て、ペンギンプールに向かってゴハンの小魚を投げ入れてもらいました。

 

投げ入れたポイントに瞬時に泳いで行く様は水の中を飛んでいるかのよう。

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2ヶ所目はカピバラ舎。

 

寝室でカピバラのゴハンについて説明。

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腕に乗っているのはルリコンゴウインコです。

 

カピバラと同じ中南米にいる鳥なので、混合展示(同じスペースに展示すること)しています。

 

口ばしで落花生の殻をむく早業を披露。

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最後の目的地はオタリア。

 

新室内でメスのマイを見てもらったあと、

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外のプールでオスのミクに魚をあげてもらいました。

 

バックヤードツアー、実際のところ実施するこちら側は結構大変なのですが、

 

ひときわお客様の笑顔が見られる企画なので、苦労もねぎらわれます。

 

子どもたちが大人になっても、すごく近くで動物達に会えた体験を覚えていてくれるといいなあ、と思います。

 

 

全面開園2日目はこれでおしまい。

 

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