みなさんこんにちは!
今回のブログは、マサヒロのお引越しについて。
といっても、園内のお引越しです。
1か月経過したので、
これまでとこれからについてお届けします。

人工哺育で育ったマサヒロは
生まれてから現在まで一頭で生活してきました。
(マサヒロの生い立ちについてはこちら)
それでも 他の動物は気になる存在のようで
以前から飼育員やお客様の姿を
目で追う様子がよく見られていました。

そんなマサヒロを見るたびに
もしかしたら だれかとコミュニケーションを
とりたいのかもしれない、
なんとかできないかとずっと考えていました。
マサヒロの隣には4頭の群れがくらしていますが
シシオザルはオスが複数いる
群れではケンカが起きやすく、
落ち着いた群れをつくるのが難しいといわれています。
当園の群れは、オス2頭・メス2頭なので
ここにマサヒロが加わるのは難しそうです。
そこで、アヤとミカの姉妹となら
いっしょにくらすことができるのではないかと考え、
群れのメンバーの入れ替えを試すことになりました。
今回のお引越しは、その第一歩。
長く空き部屋になっていた
キンシコウ舎に移動することになりました!
そのために、昨年度からマサヒロの新居を消毒して
放飼場の土の入れ替えをし、草の種をまき、
新しいおもちゃも用意しました。

飼育実習に来てくれた専門学校生もお手伝い
少しずついろいろなおもちゃを追加していきますので
これからの変化をお楽しみに!
キンシコウ舎は、以前の施設と違って高さがあり、
放飼場に出る通路(シュート)も高い位置にあります。
マサヒロはあまり高いところに登らない個体だったので
まずシュートまでたどり着けるのか、
キンシコウ舎で快適に過ごせるのかという不安がありました。
しかし、移動するとすぐに寝室の組み木を登っていきました。


はじめて放飼場に出たときはかなり緊張した様子でしたが
数日で慣れ、徐々に行動範囲が広がっていきました。

不安そう?

お気に入りのハート型のフィーダーにも
見向きもしないほど緊張していました
以前の施設では屋内で生活していたので
キンシコウ舎の放飼場は
マサヒロにとって新鮮なことだらけ。
太陽光、風、雨、土、草、人や動物の声など
さまざまな刺激に出会い、
しばらくは戸惑っているように見えました。

今年19歳と決して若くはない年齢で
まったく新しい環境に移動させることが
負担になるかもしれないという
不安もありました。
しかし、登ったり においを嗅いだり 土に触れたり
日々新しい行動や表情を見せてくれる
マサヒロの姿を見て
とてもうれしく、ほっとしています。
そして最近は、最も高い位置の組み木にも
登るようになりました!

「マサヒロが登ってる!」と
担当班の間で話題になりました
そして、キンシコウ舎には
優優という先住サルもいます。
キンシコウ舎の放飼場は、
金網一枚で2つに分けられているので
マサヒロと優優は顔の見えるお隣さんになります。
これまで他のサルと接することがなかったマサヒロは
優優に対してどんな反応をするかわかりません。
もしかしたら、ケンカがおきるなど
どちらかが大きなストレスを受けるかもしれません。
そこで、しばらくは午前中に優優を
午後にマサヒロを放飼場に出して、
まずはマサヒロがはじめての施設に
慣れる期間をとりました。
2頭の様子を観察しながら進め、
現在は2頭を同時に放飼場に出しています。

離れたところからマサヒロを見つめる優優
(後ろ姿で失礼します)
気になる2頭の関係はというと…
マサヒロはほぼ気にかけていないようでしたが、
優優はマサヒロを軽く威嚇したり、警戒していました。
だんだん優優の反応がおだやかになり、
隣にいても大丈夫、というくらいにはなったようです。
お引越しから一か月が経過し、
順調に新しい環境に慣れてきたマサヒロですが、
人に対して強い反応を示すことがあります。
飼育員やお客様、大きな声や物音に対して
興奮した様子が見られることもよくあります。
人が近づきすぎることでサル同士のコミュニケーションの
妨げになってしまうかもしれません。
そこで、キンシコウ舎前の園路の一部を
立ち入り禁止にしています。

ご覧いただきづらい場合もあるかもしれませんが
動物たちに安心して過ごしてもらうための配慮です。
また、キンシコウとシシオザルの展示時間は
今後の同居などの進行状況に合わせて変更します。
(当日の朝にはキンシコウ舎前に
展示予定を掲示しています)
今後、シシオザルのアヤとミカのお引越しを進め、
マサヒロが仲間と一緒にくらすことを目指すため
当面の間はこの状況を続けます。

シシオザルたちの新しい挑戦を
応援していただけるとうれしいです!