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フタユビナマケモノのベビドンがお引越ししました

2024年3月12日(火)



どこにいますか?と聞かれる率№1(かもしれない)
フタユビナマケモノのベビドン♂

ベビ





今回は、そんなベビドンの展示場所についてのお知らせです。
ベビドンは花の休憩所内で、冬場は暖房の効き寝小屋のある大温室、
夏場は冷房の効いた洋ラン室の2か所で飼育・展示しています。



ベビ3
【大温室の展示場で日光浴するベビドン】



ナマケモノは、哺乳類の中ではめずらしく
外気温によって体温が変化する動物です。
気温が高すぎたり低すぎたりすると
健康に生活することができません。
そのため、夏場と冬場で2か所の展示場を使用していました。



しかし、ここである事件が起こります。
ある日、いつも通り大温室の展示場にいるベビドンの所へ向かうと
なんとベビドンがいない!


小屋の中で寝ているのかな?と思い、
小屋を覗いてみてもいない!!なぜ!?!


すると、展示場すぐ横のバナナの木で優雅にくつろぐベビドンの姿が!


バナナベビ
【バナナの木でくつろぐベビドン】



展示場へ戻しても、何度も木から降りては展示場の外へ出ようとしてしまいます。



展示場
【写真右側の展示場から観覧通路に降り、左側のバナナの木へ……】





ナマケモノは普段、木の上でじっと動かないことで
天敵から身を守っており、トイレの時以外は
ほとんど地面に降りてくることはありません。



それにも関わらず、何度も地面に降りて展示場外へ行こうとするのは
ベビドンが成長し、身体も大きくなったことで
行動範囲が広がり、運動量も多くなったからだと考えました。



バナナベビ2
【バナナの木を散策中】





このまま広い大温室全体を展示場として使用することも考えましたが、
毎日の健康観察や給餌が満足にできず
病気やケガ、体調不良に気付くのが遅くなってしまう可能性があります。



そこで、洋ラン室に新しくストーブを設置して
毎日、最高・最低気温、湿度を計測し、ベビドンが健康に生活できる環境を整え
お引越しをしてもらうことにしました。


洋ラン室では大温室の展示場よりも自由に行動できる範囲が増え、
気温や天候により変わるお気に入りスポットもいくつか見つけたようです。



ベビ3
【お気に入りの木の上で休憩中】





心配した冬場ですが、室温も下がることがなく元気に生活しています😊


同居しているオウギバト、ムネアカカンムリバト、
ソデグロバトとの関係も良好で
お互いにあまり干渉せず平和に生活しているようです。


ソデグロとベビ
【ソデグロバトとのツーショット】



木の上でじっとしているとなかなか見つからないベビドンですが、
諦めずに洋ラン室を探してみてくださいね😆




レッサーパンダ班















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