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動物だよりvol.272「山の日」チンパンジーに阿蘇から山の幸♪

2017年8月11日(金)

平成29年8月11日(祝・金)雨のち晴れ

 

熊本地震発生から485日。

 

 本日は、「山の日」!

 

東海大学阿蘇キャンパスの農場で育てられた

「山の幸(野菜・果物等)」

動物園プロジェクトメンバー(東海大学の学生ボランティア)が

持参して

チンパンジーたちに「実のなる木」を

プレゼントしてくれました!

 

この企画は

熊本地震で被災した熊本市動植物園と東海大学阿蘇キャンパスと

動物たちのために何かしたい!

という熱い想いを持った学生ボランティアとの

協同による取り組みです。

 

また、農学教育実習センター技術職員の方々より

次の言葉をいただいています。

 

「野菜は、阿蘇キャンパスでのびのび育った産物たちです。

昨年の熊本地震やその後の長い断水を越えた株から種を採り

苗を作って収穫したものもございます。

動物たちへ東海大学農学部阿蘇キャンパスで育まれた

『いのちのバトン』を繋げたいと思います。

 

私どもも一歩ずつ復興に向けて頑張っております。

何かお手伝いがあれば何でもお申し付けください。

ともに歩みましょう。」

 

ありがたい重みのある言葉と、被災地で芽吹いたいのちを

確かに受け取りました。

 

【いただいたもの】

 

サツマイモ(ムラサキマサリ・高系14号) 20kg

阿蘇地きゅうり(阿蘇在来きゅうり) 約10本

ブルーベリー 約2kg (うち1kgは、ヒクイドリ用)

ハーブ(ブッシュバジル、イタリアンパセリ) 各一株

デントコーン 約20本

左土原なす(熊本県伝統野菜 人吉市在来なす) 少々

オクラ 少々

水前寺菜(肥後野菜) 少々

 

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全種類使わせてもらいましたが

量的には1回では使えなかったので

後日にもお楽しみを残しています。

 

まずは、学生ボランティアになぜ実のなる木が必要かを

伝えてから作業開始です。

最初は要領がつかめなくても

若い人の吸収は早くドンドン作業効率がアップしていきました。

 

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途中からは、作るグループと吊るすグループに分かれて

木に見立てたポールや消防ホースなどに吊るしていきます!

 

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より、上に!と言うことで下に居る人に注意して

上段の消防ホースにも投げたりしてセットしてもらいました。

 

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皆さんの頑張りで

立派な「山の日バージョン・山の幸実のなる木」完成ですヽ(*^^*)ノ


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突き出すハーブ☆

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最後の仕上げはブルーベリーを床に撒きます。

 

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手伝ってもらった学生ボランティアさんたちです。


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準備が出来たところで観覧通路に移動して

チンパンジーの生態、生息域の現状と保護活動

さらに当園にチンパンジー達がきた経緯なども説明。


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みんな真剣に聞いていました。

 

さあ、チンパンジーを移動させます!

今回も、興奮状態ではないものの

フードグラントを発しながら中に入ってきました。

 

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みんな、何から食べるのか…


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飼育員の予想通りブルーベリーとコーンが人気です(笑)


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カメラが苦手なノゾミは

めずらしく顔をそむけることなく、食べる様子をみせてくれています。

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クッキーは、この日、紫芋フィーバーで

ひらすら紫芋部分を探して食べ歩いていました。

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マルクは、ときどきノゾミと追いかけっこしながら


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ブルーベリーに舌鼓♪

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ハーブをにぎった!・・・と思ったらこれはポイ捨て。

間のコーンをゲット。

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カナエは、ほとんど皆の樹上ですごし、フードグラント連発♪

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ガラスの上においたブルーベリーを食べるノゾミをみてもらいながら

手足のしくみやその使い方についても説明。

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同じヒト科の人間と似ている部分もあり、似ていない部分もあり

それが、種特異的な特化した行動につながっていところもあり。

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チンパンジー全般をみてもらいつつ

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個のチンパンジーについても言及。

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ユウコは、食べ物をまずひたすら集める。

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そして1箇所に腰をすえて、ずっと食べ続けるタイプ。

あ、水前寺菜は、一口でポイ捨てでした・・・

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ノゾミは活発なタイプ。

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好物から好物へと、目で探して歩きわたる。

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クッキーは、目上の個体に遠慮しつつ

しっかり自己主張も行うタイプ。

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にっこり、ユウコ。

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にんまり、ノゾミ。

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にやり、カナエ。

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ハーブは、においがさすがにきつかったのか

葉っぱや草も好んで食べるチンパンジーたちも

今日はにおいをかぐのみでした(^^;)

 

心安らぐ香りの効果は、あったかもしれません。

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チンパンジーたちは、控えめな喜びの声をあげながら

いただいたたくさんの野菜や果物めぐりを楽しんでいました。

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最後になりましたが
東海大学農学教育実習センターからの「熱い想い」と「命のバトン」は

学生ボランティアさんたちを経由して

スタッフとチンパンジーとで、しっかりと受け取らせていただきました。

 

これからも、阿蘇・熊本の相互復興への道を

動物たちの福祉を根底に

教育や研究の分野で、共に歩んでいきたいと思います。

 

ご協力いただいた東海大学関係者の皆様方

ありがとうございました。

 

 

上野 明日香、福原 真治、藤原 由美子、本田 信夫

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