平成29年8月5日(日)晴れ 熊本地震発生から479日。 ジャンボスイカ、ぐしゃっ! 
8月1日、熊本県農産園芸課の方より
熊本県庁地下1Fにて7/13~7/31までの間展示していた 準グランプリのジャンボスイカをいただきました。 その重さ、なんと104kg! 高さ90センチ 横幅50センチ 胴回り150センチ 
ありがとうございます! ゾウたちに与える前に、その大きさ、感触を来園者の方にも 自由にさわってもらいました。 
ここから男性飼育スタッフ6名で アフリカゾウの放飼場まで運びます。
 落として割ったら、連帯責任ね☆

プールの前にセット。
 長期間展示されていたということで、ちょっと心配でしたが ヘタの部分をカットして確認。
 イケル!
 さっそく、ゾウのジャンボスイカのガイドがスタート♪
 まずは、エリが、鼻を突き出してでてきました!
 興奮で、耳が立っています。
 まわりをぐるっと見ながらも
 からだは、ジャンボスイカへ一直線☆
 ささっとにおいをかいで
 間髪いれずに
 鼻でスイカを固定、すっと右前脚をあげたかと思うと
 ぐしゃっ!
 早いよー! なんのためらいもなかった(><;)

すぐに鼻でかけらをくずして

器用に鼻でつかむと、いっただーきま~す♪
 るん♪
 食べながら、すぐに方向転換。

というのも、次はマリーが出てくるから。

マリーが出てくるのを待ち構えていたエリが

マリーに挨拶。


 プァーッ!
 ゾウの出す音は、6オクターブの音域があるといわれていて 人間がきこえない低周波音も含みます。
 わたしたちヒトにはきこえない音域でも 情報を伝え合ったり感情を伝え合ったりします。 ゾウの鼻も感情豊か、においをかぐだけではありません。 やさしくふれたり、相手への愛情も伝わりますよ。
 さて、自然界のメスのゾウは群れでくらし その群れにはリーダーがいます。 当園のゾウは、力関係ではマリーのほうが上。
 というわけで、まだエリが一口しか食べていないスイカも 
エリが急いで二口目をとったあとは

 マリーが近づいてくると
 エリはすぐにもう1欠片を鼻でとって
 場所をゆずります。
 
マリーは、じゅぉーっと鼻で スイカジュースを吸い上げています。

あっという間に、スイカで鼻がぬれてきました。
 おいしい♪
 ぱくぱく食べるマリーの横で
 エリは、口に鼻を入れて、食べたいよ~・・・・
 めきめき、じゅぉじゅぉ、ぱくぱく。
 エリは、スイカとマリーの周りをうろうろ。


食べたいよアピールしますが、マリーは動じません。


前をうろうろ
 左右をうろうろ
 ついにエリが、おしりでマリーを押すという作戦に。



 む・・・むむぅ・・・
 
・・・・・

もーっ
 あっち行きなさい! 押し返して、マリーに軍配があがります。


 何かを食べているわけでもないのに、鼻を口の中に入れる仕草は 自然界ではこどものゾウにみられますが 当園では、エリにもみられます(↓)。

食べたい・・・しょんぼり鼻

食べたい・・・
 食べたいよぉ・・・


マリー、そろそろゆずってあげたら~?
 再び、エリが後ろから回りこんで

横からそっと鼻だし。
 一生懸命にぴんと伸ばして吸っています。

今度は、マリーも押し返しませんでした♪(^^)

やっとお許しがでたみたいです。

ここからは、2頭並んで食べ始めました。


ゾウの鼻の先には、突起状の部分があり
これで器用に物をつかむことができます。
 足もスイカを踏み割り、つぶすのに大活躍。
 じゅぉーっ つぶしてできたスイカジュースを鼻で一気に吸い上げます。 大人のゾウは、5-10ℓを1回で吸い上げることができるんですよ。

エリもだいぶ大胆に。

マリーが、エリの口の中に鼻を入れます(↓)。 相手の口に入れるのも、1つのコミュニケーション。


 皮膚をよくみると、細かいしわがたっぷり。
 間に泥がつまっているのが見えますね。 しわに入り込んだ泥パックは 暑さ対策、日焼け止め対策、保湿効果があります。
 しばらくマリーが中心になって食べていましたが

中の果実部分が減ってきて
 エリが上手にはがした果実部分を
 そこ、わたしにちょーだい。

えーっとなるエリですが

マリーには、かないません。

しばらく残った果実部分は、マリーが独占。
 マリーがいなくなったすきに、残った部分をエリが踏みわると
 すかさず、マリーが横取りにきます。
 くずれた果実部分を、さぐるマリーとエリ。

う~ん、ほとんどない。
 マリーがエリに完全に明け渡した頃には あんなに大きかったスイカも
 30分後には、このとおり(↓)

今回は、マリーがほとんど食べてしまいましたが エリも最初と後半は食べることができました! 暑い夏に、ひとときの納涼、楽しんでもらえたようです♪ ジャンボスイカご提供いただいた方々 本当にありがとうございました! 上野、北川、木下、草野、高田、戸田、長野、檜垣 平瀬、藤井、松本 松男、森田
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