
7月18日の朝一、キリン舎へ様子を見に行くと、出産を終えたコナツと心夏がいました。
角が折りたたまれ、皮膚はしわしわでしたが、しっかりとした足取りで歩いていました。
生まれて初めて人間を見た心夏は、特に驚く様子はなく、こちらを見ていました。
仔の健康維持に必要な初乳を確実に飲めているかを確認したかったため、寝室内カメラを倍速で一気にチェックしました。
無事、授乳されていることを確認でき、とても安心したのを覚えています。
翌日、だいたい3時間毎に一回の授乳をしている姿を観察することができました。
母、コナツも授乳の際には、落ち着いた様子で、母としてしっかり子育てに向き合う姿に感動しました。
産まれてから約1〜3ヶ月頭高長は約2mに成長!母乳が主食ですが、お母さんの真似をしているのか、葉をついばむ姿をたまに見ることができました。
また、目に映るどんなものに対しても興味を持ち、近づいてくる好奇心旺盛な性格です。生まれて間もない頃も、人間に驚くことなくじっとこちらを見つめていたことから、この頃からすでに現在につながる性格の一端が見えていたのかもしれません。そして、お乳をねだっては、母コナツへ近づいていきますが、授乳はコナツのタイミング次第。コナツが足を開いてくれないと飲むことができません。そのため、この頃から少しずつ授乳の間隔が長くなっていきました。産まれてから約4〜8ヶ月
頭高長は約2m20cm授乳間隔はさらに長くなり、少しずつですが、両親の食べる葉っぱをいじってはしっかりと飲み込む行動も見られるようになりました。他にも、乾草飼料やペレット等も食べるようになり母乳以外の食べ物から栄養を摂るようになってきました。
母のコナツは、幼少期じゃじゃ馬(じゃじゃキリン?)であったと先輩飼育員に聞いておりましたが、その気が心夏にも見えてきました。
前記通り物怖じしない性格ではありますが、コナツにも母と同じ気が出てきました。 自分から色々なものに近づき、匂いを嗅いだかと思えば啄みイタズラをしますが、音が鳴ったり自分に跳ね返ってきた時には、逆にびっくりして蹴りが出て猛ダッシュする始末…。
可愛らしいですが少しおっかない元気なキリンに育ちました。
産まれてから約9ヶ月〜現在
一日の中で、最低一回は見られていた授乳や、母親にねだる様子も次第に見られなくなってきました。乾草飼料や枝葉を自分のペースでしっかりと食べるようになり、成長とともに採食量も増加。 我々も、心夏が食べる枝葉の量を考えて、放飼場や寝室をセッティングするようになりました。
これまで、ウンチのサイズに大した変化はありませんでしたが、この頃には随分大きくなっていきました。まだ親ほどの体格ではないものの、頭高長は約3m程度にまで成長しています。
こうして時期ごとの写真を見比べると、キリンの成長の速さを実感できるのではないでしょうか。成熟を迎えるといわれる3,4歳まで、あと約2,3年。心夏もあっという間に大人になっていくのでしょう。
皆様も今後ともマサイキリン「心夏」の成長を温かく見守っていただけますと幸いです。
是非、熊本市動植物園へいらした際には観察しにキリン舎へ足を運び、成長した心夏の姿を観察してみてください。