動物園ではたくさんの動物を見ることができます。 当園にもアフリカゾウやマサイキリン、チンパンジーなど、
日本では見ることのできないたくさんの動物たちが暮らしています。 そんなゾウやキリン、、、ではなく、
今回のブログは、私たちの身近に住む『あの動物たち』について😉
現在、正門がリニューアル中のため臨時門から入園し、 二ホンイヌワシ、タンチョウ、オオヅルなどの鳥ゾーンを抜けると 見えてきたのは、、、 ホンドギツネ、
ホンドタヌキ、 そして、二ホンアナグマの展示場です。
彼らは日本に生息する動物たちであり、
案外私たちの身近なところで生活をしています。
野生に住むキツネ、タヌキ、アナグマたちは、 緑豊かな里山や山奥で暮らしています。 (里山とは、適度に人の手が入っている環境の山のことをいいます) しかしどうでしょう。
当園の展示場は緑豊かでもなければ、なかなかの狭さ、、、 ということで、展示場内の改装を進めています! まずは写真をご覧ください。 ホンドギツネ展示場
2020.04~06
2021.03 現在
ホンドタヌキ展示場
2020.04~06
写真を撮っていると、必ず邪魔をしてくるおふくちゃん(笑) 2021.03 現在
二ホンアナグマ展示場 2020.04~06
2021.03 現在
園内から調達した植物を植えて、展示場内に少し緑が増えました🌳 木を植えても、 特にキツネは枝葉をかんだり、穴を掘って根っこから掘り起こしたりと 一筋縄ではいきません😅 そのつど植えなおしたり、新しい木を追加したりして ようやく少しづつ根付いてきました!
キツネは警戒心がとても強く、 以前は展示場の前に人が来ただけで体勢を低くしたり、 土管の中に隠れたりしていました。 植木が少しだけ目隠しの役割となり、人が来ても慌てて逃げずに、 その場で休息する姿が多くなったように感じます。 完全に見えないわけではないので、隙間からこのような寝顔が見れることも♪
植木の隙間から見える姿が魅力的👏
タヌキの展示場には細長い枝を無造作に組んで、 上から葉っぱ付きの枝をかぶせて ちょっとした隠れ場所を作りました! 姿が見えないときは、だいたいここで休んでいます。
アナグマには、このような台とはしごを設置!
一見、平面的にみると狭い展示場でも、空間をうまく使えば もっと利用できるスペースが広がります👏
そして、当園のアナグマはかなり肥満気味…。 ダイエットもかねて、上下の運動にもなれば、、、と思っています😊 最初のうちはエサを使って誘導していましたが、 最近はエサを置いておくと、気が向いた時に自分から登って食べています🍽 登れたぞ!と言わんばかりのカメラ目線📷(笑)
この展示場の改装は、
単純に『里山みたいに展示場を緑でいっぱいにすればいい!』というわけではなく、 引き出したい動きや、その動物の特性や性格など いろいろなことを考えながら進めています。
いつも平らな地面を耕してみたり、 (この後ミミズを見つけて大喜び!) 丸太を入れてみたり、 (またまた邪魔をしに来たおふくちゃん(笑)) 大きな枝や落ち葉を入れてみたり、
大がかりな作業ばかりではなく、 掘り返した地面のにおいや踏んだ感触が変わったり、 普段見慣れないものに近づいてみたり、新しいにおいがしたり、、、
このようなささいな変化でも 動物たちにとっては刺激になることもあります。
改装を進めていく中で、 動物たちの行動がどのように変わっていくのか、、、 そんなところもあわせて、今後もお楽しみに😊♪
最後に、、、 みなさんがもっと親しみやすいように このような個体看板を設置しました! 1頭1頭の特徴を書いているので、 じっくり観察して、ぜひ見分けてみてください👀
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