耳をすませば・・・秋♪
大雨や大きな台風のニュースに心配した日々も過ぎ、山の紅葉の知らせが届く季節になりました。
昨年に続き、今年も『鳴く虫展~秋の夜長・虫たちの饗宴2019』を動物資料館で開催しました(8月10日~9月21日)。今年は、昨年展示したマツムシ、スズムシ、クツワムシ等に加え、クマスズムシやカワラスズといったカンタンより小さな虫たちも加わり、全部で15種類の虫たちが登場!「虫が鳴く仕組み」や「鳴く虫のひみつ」、虫たちの様々な姿を写した写真は今年も展示しました。
薄暗い会場で雰囲気もバッチリ
展示やガイドは皆様のご好評をいただき、開催期間も当初の9月1日までの予定が9月21日までと大幅に延長されました。
スズムシの飼育教室と配布
今回の展示期間中、8月10日と17日に鳴く虫のレクチャー(「鳴く虫物語」)とともに、スズムシの飼育教室を実施し、さらに飼育教室に参加した方の希望者(各20名)にスズムシを配布しました。配布した容器の中には雌雄のスズムシが10~15匹。皆さん、喜んで連れて帰られました。
「鳴く虫物語」を聞く皆さん
飼育教室では、スズムシの飼育ケースの作成を実演しました。説明書も配りましたが、百聞は意見に如かず。皆さん興味津々でその様子をのぞき込み、「マットの厚さはどのくらいあればいいですか?」、「木の棒や炭は何のために入れるのですか」、「カブトムシとスズムシを同じケースで飼えますか?」など、たくさんの質問が寄せられました。
スズムシのお家はこんな風に作るのね
里親さんのお家でかわいがってもらってね
その時とったアンケートでは、全員が「鳴く虫や昆虫に興味を持った」と答え、ほとんど全員の方から「スズムシの飼育教室はわかりやすかった・おもしろかった」、「鳴く虫物語がわかりやすかった・おもしろかった」という返答をいただきました。うれしい限りです!
さらにうれしかったことに、スズムシをもらって帰られた方々から、その後の報告をたくさんいただきました。「鳴き始めました。」という成長の報告をわざわざ資料館に伝えてこられた方は何人もいらっしゃいました。「脱皮の様子が見られたからその皮を見せたい。」と持ってきて見せてくれた小さな女の子もいました。お礼状もいただきましたよ。
うれしいお礼状♡
スズムシを連れ帰った皆さんが大切に飼育してくださっていることが伝わり、感激しました。
季節のキートーク
鳴く虫展開催当初、レクチャールームでの「鳴く虫物語」は8月10日と17日の飼育教室時のみの予定でした。ところが、地味な虫たちにもかかわらず興味を持ってくださる方がいらっしゃり、9月いっぱい通常の週末のキートークに時間に季節のキートークとして「鳴く虫物語」を皆さんにお届けすることになりました。
内容は、鳴く虫の生態や鳴く仕組み、日本人の鳴く虫を楽しむ文化等のお話に加え、マツムシやカンタン、クツワムシの実際の鳴き声を聞いていただくものです。とくにクツワムシの鳴き声は輪転機のような機械的な大きな音で、インパクトが大きかったようです。
身体も声も大きなクツワムシ
テレビや新聞にも登場
今年は多くの媒体に「鳴く虫展2019」を取り上げていただきました。熊本日日新聞(8月14日発行)、J:COMのデイリーニュース(8月19日放送)、RKKの「子どもお仕事探検隊」(9月16日放送)、熊本日日新聞折込の熊日アレンジ(9月21日発行)に「鳴く虫展2019」が登場。
J:COMの取材
子ども記者さんから取材を受けました
テレビや新聞に出ると、当然さまざまな問い合わせのお電話もあり、その反響に驚いたり喜んだり。虫たちもどうにか1か月以上の長丁場を頑張ってくれて、「鳴く虫展2019」を無事終了することができました。
興味を持ってくださった皆さん、配布した虫をかわいがってくださった皆さんに感謝です♡ありがとうございました!
☆★資料館・津田★☆
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