また、動物ボランティアさんも来てくれました。
こちらは親子でなにやら作成中。
じゃーん!完成!
みなさんに作ってもらったのは、バースデイケーキでした。
白い土台の部分はオカラでできています。
以下、パティシエ達が腕によりをかけて作った作品をご覧ください。
イチゴの28の右隣にあるのはパイナップルまるごと1個です。
このパイナップルが事件を引き起こすことになるとは、この時、誰も予想していませんでした・・・
さて、上のイガイガしている果物がアテモヤです。
断面はこんな感じです。
アテモヤは「森のアイスクリーム」と言われるほど糖度の高い高級果物です。
ヨーグルトのような酸味のある甘さだそうです。
食べてみたい・・・チンパンジーがうらやましい。
本日、お手伝いに来ていただいた皆様です。
いつもありがとうございます!
いよいよ、チンパンジーの入場。
まずはクッキーだけを部屋に入れます。
クッキーは他のチンパンジーがいると競争に負けて、ケーキを食べれないかもしれないからです。
しかし!
一人で部屋に入ったクッキーは軽いパニック状態。
他のみんながいなくて不安だったんでしょう。
結局、クッキーがケーキに手をつける前に、他のチンパンジーも入場させました。
みんなと合流して落ち着いたクッキー。
やっとケーキを食べてくれました。
クッキー、28歳の誕生日おめでとう!
実は、クッキー以外のチンパンジーは野生由来です。
幼いころにアフリカで捕獲されて日本へ連れて来られたため、誕生日が分かりません。
なので、今日はクッキー以外のチンパンジー達もまとめてお祝いするようにしています。
オスのマルク。
マルクの体の中には幼い頃に捕獲された時に、撃たれたであろう散弾銃の弾が今も残っています。
とはいえ、今日は悲しいことは抜きにして、ご馳走を喜んで欲しいものです。
メスのノゾミ。
イチゴを口にくわえています。
ちゃんとヘタを取って食べます。
メスのカナエ。
例のパイナップルをしっかりつかんだまま放しません。
メインディッシュとして最後に取っているのでしょうか・・・
何やら不穏な予感がしました。
ユウコは2階に置いてあったケーキを独り占めしていました。
カナエが欲しそうに見つめていましたが、もちろんあげませんでしたよ。
こんな風にみんなで仲良く食べる姿も。
パーティーテーブルを囲んでトークが盛り上がっているように見えます。
ついに「パイナップル事件」が発生!!!
今回1個しかなかったパインを切らずにまるごと置きました。
それをゲットしたカナエはめちゃくちゃ大事そうに抱えたまま移動。
最後の最後にメインディッシュとして味わって食べていました。
それを見たノゾミが、「ちょっとくらいよこせ!」と交渉にやって来ました。
「まるごと1個は取りすぎだ!」
と主張するノゾミに対し(※あくまで飼育員の予想です)
かたくなに拒むカナエ。
結局、ゆっくりゆーっくり味わってカナエ一人で食べてしまいました。
チンパンジー舎では、通年色々なイベントをしていますが、
この誕生日会が一年で一番豪華かもしれません。
日本の動物園には誕生日が分からないチンパンジーがたくさんいます。
私たち人間の都合で、群れから引き離されて、1万キロ以上も遠くに連れて来られたチンパンジーのことを、
忘れないようにしたい。
もっとたくさんの人に伝えたい。
そんな風に思いました。
長文になりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。