2025年8月11日(月)
みなさんこんにちは!
世界には、動物たちのことを
もっと知ってもらうための
「記念日」があるのをご存じですか?
7月29日は世界トラの日、
8月10日は世界ライオンの日でした。
トラとライオンは動物園の人気者ですが
実はどちらも絶滅のおそれの高い動物。
個体数が減少してしまった原因は、
開発による生息地の減少や
高値で取引される体の一部を狙った密猟など
人間の経済活動が大きく関わっています。
さらに、トラやライオンが生息する地域では
人間や家畜が襲われる被害も問題となっています。
ただ数を増やせばいいというわけではなく
どのように私たち人間とすみわけて
共生していくかを考える必要があります。
動物園は生きている動物を観察できる場所。
動物園で飼育・展示し、身近に感じてもらうことで
遠く離れた地域に暮らす動物たちや
かれらを取り巻く問題を
皆さんといっしょに考えていきたいと思っています。
当園では、7月26日と8月10日の
夜間開園でそれぞれ特別ガイドをおこないました。
この日のために特製のプレゼントも準備しました。
世界トラの日
雪の上に残った足跡を数えて
野生のアムールトラの生息数を推定するそうです。
(カメラの映像やDNA解析も駆使して推定)
足跡(=アムールトラ)が増えていくことを願って
足跡デザインの缶バッジを作りました。
当園で飼育するチャチャの足跡をもとに
チャチャの体の模様をサンプリングしたものです。
右わき腹の模様なので
本物のチャチャの体をよく見てみてくださいね!
世界ライオンの日
ライオンの生息数減少の原因のひとつに
爪や歯、骨を高値で取引するための密猟があります。
ライオンそのものやその体の一部は
ワシントン条約という国際的な規制があり
原則として輸出入は禁止されていますが、
密猟・密輸はなくなっていません。
密猟がなくなることを願って、
当園のサンの爪のレプリカキーホルダーを作りました。
(爪とぎによって自然に剥がれ落ちたものを使用)
日本に暮らす私たちにも
トラやライオンのためにできることはたくさんあります。
トラやライオンのことを調べる
動物園で知ったことをまわりの人に伝える
環境に配慮した製品を選ぶ
保全団体の活動を支援する
野生動物のためにできること
いっしょに考えていきましょう!