袋が閉まらないほどパンパンに毛が集まりました!
換毛期が始まったのは、4月上旬ごろだったと記憶しています。
そのころは、ブラッシングをすると、
かぼす♂と杏香♀が抜け始め、シンファ♀はほとんど毛は抜けていませんでした。
だんだん春になり暖かい気候につれて、シンファ♀もブラッシングをすると、
毛が抜ける量が多くなってきました。
(このボリューム感伝わりますか?)
当然のことですが、個体差によって換毛期の時期は異なり、
今回の結果では、
かぼす♂・杏香♀に次いで、シンファ♀の順番で
抜け替わることがわかりました。
また、抜けた毛の色を見てみると、茶色い毛と、クリーム色の2種類の毛色がありました。
(写真:下側に茶色い毛、上側にクリーム色の毛)
レッサーパンダの身体を覆っている表面の茶色い毛(トップコート)と、
その下に生えてあるフワフワのやわらかい毛(アンダーコート)が抜けているようでした。
ブラッシング以外にも、レッサーパンダたちは自分で、
毛づくろいをしていましたが、
毛をなめとってしまうので、
便の中に少量の毛が混じることもありました。
もし、消化管に毛が詰まると危険なので、
定期的なブラッシングは、個体の健康管理の上でも大切です。
では、ここで冬の時期と今の時期で体つきを見比べてみてください!
【かぼす♂ 冬(上)・夏(下)】
【シンファ♀ 冬(上)・夏(下)】
【杏香♀ 冬(上)・夏(下)】
3頭とも冬のほうが、もこもこしていてボリュームがあるのがわかりますか?
夏までに毛が生え変わり、スッキリした印象があります。
ちなみに重さはどのぐらいあったかというと、、、
かぼすの毛の重さは、27g
シンファの毛の重さは、25g
杏香の毛の重さは、29g
3頭僅差でしたが、杏香♀が一番重かったです。
換毛期の毛を集めるだけで色々なことが分かりました。
ふと感じた疑問を調べてみるのは、楽しいですね。
夏休みの自由研究のテーマさがしに動物園に訪れ、
動物について調べてみるのも、
おもしろい発見があるかもしれませんよ!
集まった毛は、レッサーパンダのガイドなど
教育普及の場で活用していこうと思います。
最後に、、、夏の3頭の様子をお届けします☆
冷房の効いた屋内の部屋の床で伸びている、杏香♀
冷房で冷えたコンクリートが冷たいかな?
同じく、冷房の効いた屋内で休む、シンファ♀
暑い日でも、外に出てお気に入りの休息場所で休む、かぼす♂
(動物の体調と気温をみて、展示場に出さないこともあります)
以上、レッサーパンダの毛を集めてみました!の報告でした。
暑い日がまだまだ続くので、みなさまもこまめな水分補給と休憩をとってくださいね!
レッサーパンダ担当者