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シシオザル通信 インドの森から①

2026年1月26日(月)

みなさんこんにちは!

もう1月も終わりですが、

冬休みはどのように過ごされましたか?

 

私は昨年12月に早めの冬休みをとって

ある場所を訪れました。

 

野生のシシオザルが暮らす インドの森です

 

いつもは動植物園の動物たちのことを

お伝えしている飼育ブログですが、

今回はちょっと変わり種。


飼育員が見てきた 野生のシシオザルについて

2回に分けてお届けします!

 

 

シシオザルの生息地は

南インド・西ガーツ山脈の熱帯雨林。


日本からは、飛行機を乗り継いで約12時間、

さらに車で5時間ほどかけて森に向かいました。

 

南インドの12月は乾季にあたります。

朝晩は15℃まで下がりますが、

日中は2530℃程度で過ごしやすい気候でした。


道中、はじめて見た野生動物はボンネットモンキー

 


今回は現地の研究者に案内してもらったおかげで

シシオザル以外にも様々な野生動物に

出会うことができました。


 

そして、はじめて観察できたシシオザルは

一頭の若いオス。

 

花を食べるシシオザル

 

 

20m以上はありそうな木の上を

軽々と移動しながら花や葉を食べていました。

 

1枚目の写真でシシオザルが食べていたのは

現地でWild Durianと呼ばれている

(学名:Cullenia exarillataという植物。

西ガーツ山脈にだけ生息する固有種です。


野生のシシオザルが年間通して

とてもよく食べているものだそうで、

森のあちこちで見かけました。

 

この時食べていたのは花でしたが、

足元にはシシオザルがかじったと思われる

果実もたくさん落ちていました。



トゲトゲの殻に覆われていて、

割ってみると 中には大きな種も入っていました。


少しかじってみると、渋みがつよく、

私にとってはおいしいものではありませんでした…

 


野生の個体に会えたことと同じくらい、

実際に食べているものを見ることができて感動!


やっぱり動物園であげている果物とは全然違うんだな…


知識としては知っていたことも

自分の目で見て 手で触って、口にしたことで

実感することができました。



 


基本的には森の中に生息するシシオザルですが

一部の群れは、生息地の小さな村にも姿を現します。

 

民家に現れたシシオザル

 

学校の校庭をシシオザルが駆け抜けても、

こどもたちは慌てることなく慣れた様子

 

人里に出てくる群れは個体数が大きくなる傾向があり

50頭ほどの大きな群れもあります

 

 

シシオザルや他の野生動物に 食べ物や畑を

荒らされてしまうこともあるそうですが、

人々はサルたちを軽く追い払う程度で

比較的おだやかに受け入れているようでした。

 

シシオザルがいるの、わかりますか?


日本の里山におけるニホンザルと人との関係に

近いものがあるのかもしれません。

 

 

野生の姿を見ることができた喜びと同時に

かれらを取り巻く現状についても考えさせられました。

 

 

次回は、シシオザルが暮らす森で起きていること、

インドで出会った他の野生動物についてお話しします。


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