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閑話休題~雲仙普賢岳~

2016年3月21日(月)

2016年3月26日(土) 晴れ

 

 

 

雲仙普賢岳

 

本日は、園の動物たちからはなれた、九州の自然の話を1つ。

 

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先日、九州の雲仙普賢岳に勤務している環境省の方から

耳寄りの情報をいただきました(写真提供ありがとうございます)。

 

「雲仙普賢岳は、長崎県の山だけど?」と思われた方。

正解!

熊本の火山といえば、雄大な阿蘇のカルデラが思い浮かびますよね。

雲仙普賢岳は、長崎県の島原半島中央に位置する

雲仙岳や普賢岳などの火山の総称です。

 

雲仙岳は、熊本の皆さまならご存知と思いますが

長崎県だけではなく、熊本県からもみえます。 

 

a

 

こちらは、動植物園近くの健軍神社の鳥居から参道側を撮影した写真(↑)。

参道の中央まっすぐ先に雲仙岳がみえるんです。


桜の開花時期は、参道の桜にはさまれて雲仙岳が見えて

とても神秘的な景色です!

 

これは、偶然できた景色ではなかったんですよ。

雲仙岳から健軍神社へのラインを延ばしていくと
木山神宮を通って阿蘇の南外輪山の清水寺に到達。


清水寺から阿蘇高岳を結ぶライン上に、阿蘇神社・国造神社が現れて
阿蘇山と雲仙岳の間で大三角形が完成!


   

阿蘇山と普賢岳の火山の位置から

それぞれの神社のラインがみえてくるという・・・。

 

日本の自然信仰の文化を感じます。

 

もう1ついただいた情報ですが

佐賀の吉野ヶ里遺跡の建物配置の中心線は

雲仙岳に向けて設定されていて
約2000年前に有明海越しの雲仙岳を見ながら

建物配置を決めていったと考えられているそうです。


 

こうやって違った視点で見てみると

長崎県の一地方の山ですが
熊本県にとっても佐賀県にとっても大事な山であり
熊本県・佐賀県の風景でもあったわけです。

さらに・・・

【古代から九州ありあけ地域の“故郷の風景”となっていた

“有明海・雲仙岳”の風景を、九州の各地から再発見してみませんか?】

という趣旨で実施されたフォトコンテストでは(↓)


http://kyushu.env.go.jp/pre_2015/post_17.html


なんと九州の全県から雲仙岳が見えることが判明!


 

ちなみに、当園の動物園エリアから雲仙岳がよく見える場所を

探してみましたが、残念ながらみつからず。

観覧車の上からならば、見えるかもしれません☆

 

 

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動物エリアからよくみえるのは、熊本の山、金峰山。
 

やはり、地元の自然美も大切にして、後世に伝えていきたいですね。

 

これからは、動植物園も健軍神社も桜の開花時期。

 

園にお越しの際には、園内の様々な動植物と一緒に

周りの美しい山々や江津湖の景色も眺め

日本の歴史、文化にも想いを馳せて、楽しんでいかれてください(^^)

  

 

診療教育班 上野 明日香 

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