庭植えの樹木や果樹は、1月~2月の休眠期に1回、肥料を施します。 外枝の下の土に穴を掘り、掘り上げた土に、油カスや緩効性の化成肥料、腐葉土、堆肥などを入れて埋め戻します。 これを寒肥(カンゴエ)といいます。 肥料は、一般的には生育期間中に施すのですが、なぜ休眠期に施肥を行うのでしょうか? 穴を掘る外枝の下は、養分を吸収する根の先端付近に当たります。 意図的に根の先端の一部を切断することで春の根の伸長を促す効果もあるのです。 生育期間中に根を切ったのでは、水や肥料の補給に支障をきたすため、根が活動を休止している冬がこの作業の適期です。 冬の間に施した寒肥は、春の地温の上昇とともに徐々に肥料分が分解されます。 ゆっくりと効き始め、強い芽が吹くようになります。
鉢植えの場合はどうでしょうか? 鉢植えは、鉢の中で根が張り詰めているため、穴を掘ると根の元を傷めてしまいます。 枯らしてしまうことさえあるので、庭植えのような方法で寒肥は施しません。 肥料は、春の芽吹き後に施します。 緑の相談所では、花や緑に関する相談に応じています。 無料ですのでお気軽にご利用ください。
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