熊本には「肥後六花」といわれる世に誇る伝統園芸植物があります。 江戸時代の藩主が武士の精神修養のために栽培を奨励したのがはじまりともいわれています。 肥後椿(ひごつばき) 肥後芍薬(ひごしゃくやく) 肥後花菖蒲(ひごはなしょうぶ) 肥後朝顔(ひごあさがお) 肥後菊(ひごぎく) 肥後山茶花(ひごさざんか) 当園では、肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後山茶花を栽培・展示しています。 今回は、肥後芍薬の植え替えの様子をお伝えします♬ 株を若返らせ花付きがよくなるように、3~4年ごとに株分けを行っています。 そのときに、根に入り込んだ雑草や虫も取り除きます。 最初の作業は「土づくり」 雨などで流れ出た土の補充のために、肥料を混ぜて栄養ある土をつくりました。 黒土に、マグアンプ、牛ふん堆肥、腐葉土、もみ殻くん炭などを混ぜ込みます! 広い場所で混ぜた土を花壇に投入! 土づくりができたら株の掘り出しです。 根を傷つけないよう慎重に。 掘り出した根です。 その場で木べらを使って少し土を落とします。 この時に芍薬の根に入り込んだハマスゲなどの草の根やネキリムシなどを除去します。
おおかた除去したら、入り込んだ雑草等の根と土をキレイに取りのぞくために水で洗います。 この時は、根を傷つけないように細心の注意をはらっています。 次は根の殺菌になります! 殺菌剤の中に根を浸けて殺菌します。 傷ついた根には薬剤を塗布して殺菌します。 殺菌作業が終わったら、肥料を混ぜて栄養たっぷりになった土に株分けした根を植え込み作業完了。 来年も可憐な芍薬をぜひ鑑賞しにお越しください! |