みなさんは「スイゼンジノリ」をご存じですか? 熊本に住んでおられる方は、テレビや新聞などで見たり聞いたりしたことがある!と答える方も多いと思います。 また最近は、美容関係でその名前を見聞きすることが増えてきたのではないでしょうか? このスイゼンジノリについて、当園で掲示してある案内板では、下記のように表記してあります。 この貴重なスイゼンジノリ、当園で栽培・展示しています。 場所は、日本庭園最上流の石橋の下。 川の中に点々とある容器の中でスイゼンンジノリを栽培しています。 流れている水はキレイなのですが、栽培用の容器やノリに泥や小さなゴミなどが付着します。 これを取りのぞかないと、光合成をしなくなりノリが無くなってしまうので毎日の手入れが欠かせません。 スイゼンジノリが生育するためには、キレイな水と光が必要なのです。 (ちなみに、この川の水は湧水を源流としているので年間通して水温は18℃前後です) 【スイゼンジノリを手入れするオジサン! じゃなくて担当者】 また、毎日の手入れに加え10日に一度、栽培している容器を交換しています。 その時に、ノリの中に入り込んだ小さなゴミや虫などを取り除きます。 (老眼にはキツイ作業です😢) さらに月に一度、生育具合を確認するために計量も。 今回は、容器の交換の様子をお届けします! 【まずは交換に必要な道具を準備】 【交換前の栽培・展示用カゴ】 【まずは大きいゴミを取り除く】 【次は、別の容器に移し替えて小さなゴミなどを取り除きます】
これが老眼にはツラい 【これは、コケ。もちろん、これも取り除きます】 【下の方に沈んでいる小さなゴミも見逃さないように丁寧に】 【こちらは、取り除いたゴミや虫です】
【キレイになったノリを、新しい容器に移します】 【カゴの中から流れ出ないように上部をゴムで止めて川の中へ】 【透き通った水の中でスイゼンジノリも気持ちよさそう】 これで、作業完了‼ 今の季節は蚊の猛攻に遭いながらの作業です。 (目が痛くなるくらい蚊取り線香を焚いてます) 動植物園には、絶滅危惧種であるスイゼンジノリを保全していく大事な役割があります! スイゼンジノリの栽培にあたっては、何年も前から東海大学農学部の皆様にご協力いただき、改良を重ねながら取り組んでいます。 この先も試行錯誤しながら(あ~でもない、こ~でもないと言いながら)保全し繁殖・展示を行っていきます。 興味のある方はぜひ一度、徳川幕府に献上されていた『スイゼンジノリ』をご覧ください。 |