平成29年3月15日(水)晴れ時々曇り 熊本地震発生から335日。 本日はサル達の森からお送りします。 こちらは、まだ地盤沈降が大きいため 部分開園では入れないエリアの1つです。 先日、マンドリルの穂奈美(ホナミ)を 気にかけていただいている方から お手紙をいただきました。 ありがとうございます。 穂奈美(メス)はオスのコタロウと比較すると からだは一回り華奢ですが 地震後も元気にくらしていますよ。 本日の穂奈美(↓)。 
目が見えない分、音には敏感。 カメラのピント合わせの音にも顔を上げます。
 なあに?

そこに誰かいるのかしら。

もう1回、音を待って聞き耳をたてている穂奈美(↓)。 こっちは、息をひそめてじっと待つ。
 気のせいか・・・ふぅ。
 はっ! また音したよ!
 両眼白内障ですが 光や影はなんとなくわかる様子。
 じーっとこちらをうかがいつつ
 正確に、まっすぐ手を伸ばしてきます。

しばらく音を立てないように、こちらもがまん。 穂奈美も、格子に口をのっけて休憩。
 そーっとはなれて・・・ばれたーっ
 にょき~

いったん穂奈美のうらがわにまわってみよう。 ・・・残念! 枯葉を踏む音をききつけて 手探りですぐさまやってきます。


うーむ、もう1回反対側にまわってみよう!
 すぐに追いかけてくる穂奈美。
 正確に正面にやってくるところが、本当にすごい。 ここにいたよね?と、手を伸ばしてきます。

そーっと、そーっと、下から撮影。

ばれたーっ

空をきる手。

とくに怒るでもなく、穂奈美はやさしい顔のまま。
 ちなみに、穂奈美は、毎日格子越しに草むしりを行います(↓)。 にぎったものが枯葉だったらポイ。 青草だったら、むしゃむしゃ。

ときどき、鼻を出して・・・
 格子で歯をごしごし。

こうみると、歯もだいぶ磨耗しています☆
さて、こちらはコタロウ(↓)。 おはよー、いい天気だね。 
すぐに、おしりみせてご挨拶。
 かおをみせると 歯をむき出した「イーッ」の顔でゆるくあたまをふりふり。 コタロウのご挨拶はここまで。 
おおあくび。

お、立派な犬歯。 穂奈美とはちがいますな。
お次は、アンゴラコロブスのチビ(左)とティース(右)。 
チビは、マキの葉の差し入れを採食中。
 おいしそうだね~
 わたし(ティース)には?
 あっちにまだあるよ~
 しばらくチビの採食を見守っていましたが とりに行きました。

がじがじ。

うまうま。

直接口でかみちぎったり 手でちぎたっりして食べます。


おちょぼ口、常に口が開いているのがティース。

しばらく別々に食べていましたが

寄り添うと

おもいおもいの格好でたべはじめました。

まだみてんの~?

最後に、エリマキキツネザル。
朝は、やっぱり日光浴。
 いいポジションを2頭がとっていると

わしもいれんか~い。
 あったかそうなポジションの奪い合い。 もっと、そっちいってよ(右側)!
 え~、しょうがないな(真ん中)。 左にずれてあげるよ。
 せまい(左側)! もっとお日様あたる場所にいくぜぃ! ぐいぐい上へ。

さらに、もう1頭控えております。

きみらは、いかないでいいのかい?
 近づくと、すぐに寄ってくるやじうま2頭。

とくにこの個体は
 ヒトに対しても

ぐいぐいくるタイプで

興味をもつと、すぐに手を伸ばしてきます。

だめだよ、少しは警戒心ももたないと! あれ、へこんでる? 原猿類は 表情からは喜怒哀楽がよみとりにくい・・・

あ、気にしてなさそうだ。

さて、その下では、長い尾をひらめかせて走る1頭。
 この個体は、からだを動かすのが大好き。
 よく1頭だけで走っています。
 あ、いや、きみはもういいんだって!
 めげないな・・・。

エリマキキツネザルは、当園にいるワオキツネザルと同様に マダガスカル原産の原猿類。 マダガスカルには キツネザルだけでももっとたくさんの種類がいて 世界最大の原猿類であるインドリもいます。
 また、横っとびするシファカやアイアイなど 多数の魅力的な動物たちが自然界に生息しています。 現地の草むらで、夜、野生の大きなカメレオンとも遭遇して とても感動したのをおぼえています。

今回は、入れないエリアのどうぶつたちシリーズ。 今のくらしをお送りしました。
穂奈美については 先月のブログでもその様子をお知らせしています(↓)ので こちらも合わせてごらんください♪ https://www.ezooko.jp/imgkiji/pub/detail.aspx?c_id=28&id=815
伊藤 誠基、伊藤 礼一、上野 明日香、松本 浩二、的場 秀嗣 |