9月10日㈯にサポーターズデイを開催しました。 「骨と糞」では、肉食動物・雑食動物・草食動物・サル類・齧歯類の頭骨と糞を比較しました。
頭骨は、いきもの学習センターで保管してあったジャガー・ニホンザル・ヤマアラシに加え、 昨年亡くなったアカカンガルー、今年亡くなったマレーグマとホンドギツネを使用しました。 頭骨の動物種に合わせ担当者に頼み糞を集めました。 (ジャガーは現在当園にはいないので、糞はライオンとユキヒョウの物を使用しました)
動物はその餌や採食方法によって異なった頭骨の形状、糞をしています。 頭骨では目の位置・歯の形を、糞では内容物・形・匂いを実際に見て触って匂いを嗅いで比べました。
~頭骨~ お肉を食べる肉食動物や雑食動物では鋭い犬歯(牙)が特徴的、 草食動物は草を嚙みちぎる用の切歯とすり潰す用の門歯があります。 サル類が目の位置や歯の形状が一番ヒトに似ており、 前歯が伸び続ける齧歯類は門歯が特徴的です。
~糞~ 肉食動物や雑食のマレーグマ、ホンドギツネ、ニホンザルはお肉や卵などの動物性タンパク質をとるため匂いがきつくなります。 反対に主な餌が野菜や果物であるヤマアラシと草をたくさん食べる草食動物は比較的匂いがしません。 また、草に比べて栄養価の高いお肉を食べている肉食動物は糞の量が少ないです。今回の参加者さまもライオンやユキヒョウの糞がイメージよりも小さいことに驚かれていました。 植物のなかでも特に消化に時間のかかる草を主食としている草食動物は長い消化管を持っており、栄養価の低い草からしっかり栄養を吸収する過程でコロコロと丸まった糞の形状になります。
写真は、ヤマアラシの頭骨と糞です。
最後に、 頭骨を標本にする過程で歯茎が無くなることで歯が外れます。 外れた歯は形が似ていますが、ちゃんとはまる所は元の場所だけです。 なので、マレーグマの下顎で歯のパズルをしてもらいました! 初めて見る歯にどっちが歯根なのか… 顎の右側にあったものか左側にあったものか… なかなか難しいパズルとなりました。
普段はなかなか見ることのできない頭骨と糞をゆっくりと比較、観察できたことに 満足していただきました!
ご参加いただきありがとうございました。 |