2019年4月20日(土) 4月19日は419で「飼育(しいく)の日」でした! 動植物園では、20日と21日の週末に色々なイベントを行いました。 チンパンジー舎では「チンパンジーの飼育員体験」を行いましたので、その様子をお届けします。 
こちらは野菜や果物に穴をあけて麻ヒモを通したものです。
針金を使ってヒモを通す作業は危ないので,、飼育員で事前に行いました。
 マンゴ~!! めちゃくちゃ美味しそうでした・・・ こちらのマンゴーはチンパンジー達にと、差し入れで頂きました。 いつもありがとうございます!
 参加者の皆様に体験して頂く最初のお仕事は・・・・・「エサのセット」! 「エサのセット」は飼育員の大事な仕事です。 わざとチンパンジーが簡単には取れないように、島の隅から隅まで、高い所から低い所まで、あちこちにエサをセットします。 野生では「お皿に盛りつけられたエサ」を食べることはないですよね。 野生のチンパンジーは起きている時間の大半は、移動しながらエサを探しているといいます。 それに少しでも近づけるために、工夫しながら「エサをセット」します。 「エサやり」という言い方はしないようにしています。 私たちがチンパンジーにエサを与えるのではなく、チンパンジーに自力でエサを探し出して欲しいからです。
 約11メートルのタワーの上にもエサをセット。 これは下でつけたエサを、ヒモを引っ張って上にあげます。
 参加者の皆様の集合写真。 「チンパンジー」と言ってもらって、「ジー」のところでパシャリと撮りました!
 エサをセットした後の次のお仕事は・・・・「観察」! 動物の行動をしっかりと観察するのも飼育員の大事な仕事です。 ではチンパンジー達の様子を見てみましょう。
 何を好んで食べるのか。 どんな食べ方をするのか。
 群れの個体同士の関係。 周囲を気にしているなら、何を気にしているのか。 先日は島にヘビが出て、チンパンジー達が大騒ぎする事件もありました。
 元気よく動いているかどうか。 1年ちょっと前に右足を手術で切断したユウコ。 今日も元気です!
 
最後のお仕事は「寝室の準備」!
チンパンジー達は16時半以降は寝室に移動して、夜を過ごします。 普段、お客様は見ることができない部屋です。 上の枝葉は、「さくら」、「けやき」、「やなぎ」です。

枝葉を室内のあちこちにセット。 この枝葉はチンパンジー達の晩御飯です(チンパンジーは枝葉が大好きです)。 それから、「麻袋」もチンパンジー1人につき5枚ずつセットします。 この「麻袋」は何に使うでしょう?

こんな感じで枝葉を食べます。 今時期の新芽は特に美味しいようです。

正解発表! 「麻袋」は「ベッド」を作る材料に使います。 野生のチンパンジーは枝葉を上手に折りたたんで、毎日新しい「ベッド」を作って寝ます。 当園では枝葉に加えて、麻袋も使って作ります。 とっても丁寧にベッドメイキングするんですよ! 寝心地にこだわるんでしょうね。 以上で「チンパンジーの飼育員体験」レポートを終わります。 参加された皆様、お疲れさまでした。 またのお越しを楽しみにお待ちしております。 |