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園からのお知らせ

ハカタスジシマドジョウの飼育を始めました

最終更新日[2025年3月4日]
   2025年1月21日、マリンワールド海の中道から「ハカタスジシマドジョウ(コイ目ドジョウ科)」100個体(20245月繁殖)が来園しました。

ハカタスジシマドジョウは、福岡県の博多湾に流れ込む一部の河川にのみ生息します。河川開発の影響を受け、きわめて絶滅の危険性が高く、環境省レッドリスト2020で絶滅危惧ⅠA類(CR)に選定されています。マリンワールド海の中道では、同種の生息域外保全(絶滅のおそれのある動植物を安全な施設の中に保護して育てて増やすこと)や野生復帰に向けて飼育・繁殖の技術開発に取り組まれています。今回同館で繁殖した個体の一部を、分散飼育を目的とし、熊本市動植物園で飼育を始めました。

現在、環境へ馴らすため非展示エリアで管理し、ご覧いただくことはできませんが、同じ九州の一部にしかいないドジョウが絶滅の危機にあり、国や自治体、研究者や専門家、生息地の住民、そして動物園・水族館が協力してハカタスジシマドジョウを守っていることを知ってください。


分散飼育:飼育下での感染症や事故による絶滅を防ぐために危機回避を目的に複数の施設で飼育すること。