この度、熊本大学 大学院生命科学研究部
老化・健康長寿学講座 三浦恭子教授の研究室から熊本市動植物園へ、ハダカデバネズミ11頭とダマラランドデバネズミ4頭を提供いただきました。
ハダカデバネズミとダマラランドデバネズミは、アリやハチなどのように、真社会性と呼ばれる分業制の社会を形成します。真社会性の特徴をもつ哺乳類は、ハダカデバネズミとダマラランドデバネズミのみです。
ダマラランドデバネズミは国内の動物園で初の飼育となります。また、現在ハダカデバネズミを飼育している動物園は九州では熊本市動植物園のみです。
この度、施設整備が終了し、飼育環境に馴らす訓練も概ね順調に進んだため、一般公開いたします。
1 一般公開日時
令和5年(2023年) 6月 30日(金) 10時
2 公開場所
熊本市動植物園 いきもの学習センター(旧 動物資料館)
3 ハダカデバネズミってどんな動物?
アフリカ東部(ケニア・エチオピア・ソマリアなど)の乾燥地帯に生息します。家族単位の大きな群れ(平均75匹・最大300匹)で生息する真社会性動物で、感覚毛以外の体毛がないことが特徴です。体重は30~80gで、体の大きさに比べて非常に長寿です(最大寿命37年)。また、がんにかかりにくいことが知られているため、医学研究で注目されています。
4 ダマラランドデバネズミってどんな動物?
アフリカ南部(南アフリカ・ナミビア・ボツワナなど)のカラハリ砂漠一帯に生息します。家族単位の群れ(平均12匹・最大40匹)で生息する真社会性動物で、褐色~黒色の体毛で覆われ、頭部に白い模様があることが特徴です。体重は100~280gです。最大寿命は20年とハダカデバネズミほどではないものの比較的長寿な種として知られています。
5 本園以外の国内の動物園での飼育状況(日本動物園水族館協会への登録数 2023/6/21現在)
ハダカデバネズミ 5園館264頭(オス60、メス53、不明151)
ダマラランドデバネズミ 他園館での飼育はありません
6 その他
動物の体調等により一般公開を延期する場合もありますのでご了承ください。延期の場合は動植物園ホームページでお知らせいたします。