サポーターズデイ2019
9月7日(9月に入って2回目の土曜日)にサポーターズデイ(2019年度第2回)が実施されました。
熊本市動植物園で飼育されている動物たちのエサ代は年間4,000万円にもなります。その一部を負担していただいているのが動物サポーターの皆さんです。サポーターズデイには、日頃の感謝を込めて動物サポーターの皆さんとそのご家族をいつもは見ることのできない動物園の裏側の見学にご招待するイベントで年に数回開催されます。
今回のサポーターズデイでは、次の6つのコースが準備されました。
①
自分がセットしたエサをチンパンジーが食べる様子を観察しよう!
②
マルルのプールとキンシコウ舎におじゃまします!
③
カバとクロサイとネコ科動物のお部屋見学
④
モルモットとウサギの博士になってみよう!
⑤
ペンギンとカピバラの裏側探検&オタリアにおやつをあげよう
⑥
動物園の獣医探検!&生き物いっぱい動物資料館ツアー
動物資料館の担当は、16名が参加した⑥のコース。
13時から受付開始です。最初、資料館のレクチャールームに今回参加の動物サポーターの皆さん全員が集まり、各コースの紹介とそれぞれどんなところを見学するのか20分くらいの説明がありました。その後。各コースに分かれて見学に出発。
各コースの紹介と説明を聞きました
第6コースへ出発!
まず、資料館のバックヤードの見学から始まりました。資料館展示室の外側には大きな水槽が設置されています。その一つではヤマメが飼育されており、ヤマメのエサやり体験をしていただきました。ヤマメのエサを数粒つまんで投げ込むと、上からその姿はよく見えませんが、「バチャッ」という音がして水面が揺れ、エサを食べたのがわかります。
それから調理場を見学。調理場といっても小さなテーブル(調理台)・冷蔵庫・冷凍庫があり、毎日このテーブル上でモグラや肉食性の魚類等のエサを解凍したり、細かく切ったりといった作業をします。エサの準備の説明を聞くと皆さん興味津々のようでした。
ここでエサの準備をするんだね
次は研究室。研究室でも様々な生き物を飼育しています。いままでのつれづれシリーズでご紹介してきたように、カネヒラやニホンバラタナゴ、ドンコ等の魚類、トノサマガエルやアマガエル等のカエル類、カスミサンショウウオやトサシミズサンショウウオ等のサンショウウオ類、50種以上のカブトムシやクワガタ、コオロギ等の昆虫類。大きなミルクヘビやカナヘビ、イモリなどもいます。研究室では、カブトムシやクワガタに触ったりして楽しんでいただきました。
手のひらに収まりきらない大きさのカブトムシ!
資料館を後にした参加者の皆さんは動物管理センターへ。動物管理センターでは、他の健康な動物たちと一緒に飼育することができない動物たちが飼育されており、医療処置も受けます。
ここで、参加者の動物サポーターの皆さんは、獣医さん体験をしました。立つことのできないモルモット(名前:つくし)の心音を聴診器で聴き、モルモットやフクロウなどのレントゲン写真を見ました。スポンジを動物に見立てて実際の手術器具を用いて縫合をする手術体験もしました。吹き矢も吹きました。吹き矢は動物にストレスなく麻酔をかけるときに使用します。住宅地に現れた野生のクマやイノシシを捕獲するときに吹き矢で麻酔というシーンをテレビなどでご覧になった皆さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
何のレントゲン写真かな?
モルモットの鼓動って超速くてビックリ
見学終了後、皆さんに「おもしろかった」と言っていただき、「いえいえ、こちらこそお陰様で動物たちも新鮮なエサを食べられます。」という感謝の気持ちでいっぱいです。「診察や治療の様子を記録したビデオが見たい」、「動物の行動についてどういうときにどのような行動をとるのか知りたい」等のご意見もいただき、動物大好きな動物サポーターの皆さんの興味を広げるお手伝いができたかなと嬉しく思いました。
サポーターの皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします!!
※動物サポーター
動物サポーターは、熊本市動植物園の動物たちのエサ代の一部をご支援いただく制度です。高校生以上は一口2,000円、中学生以下は一口1,000円のご支援をいただき、会員登録(1年間有効)をしていただくと、サポーターズデイへのご招待や入園料無料(高校生以上)等の特典があります。
☆★資料館・津田★☆ |