清らかな水辺のシンボル、ゲンジボタル。
その光は幻想的で、私たちに癒しを与えてくれますね。
まず・・・・・・
ホタルの語源はいろいろな説がありますが、少し紹介したいと思います。
ホタルが夜空に輝く星が垂れるかのように思われて「星垂」→ホタル
おしりに火を垂れているのだと思い、「火垂(ヒタレ)」→ホタレ→ホタル
このような説があるのをご存知でしたか?
語源についてはさまざまあり、本当のところはよくわかっていないそうです。
しかし星が垂れているようだ、などというのはすてきですね。
さて、今日は少し時間をさかのぼってお話をはじめます。
熊本市動植物園と隣接している江津湖は、今よりももっと湧き水が豊富だったそうです。
そのころは、江津湖全域でホタルが見られたといわれます。
ところが、今は上江津湖の一部でしか見ることができません。
本園ではゲンジボタルの自然発生の復活をめざして養殖を行っています。
そして動植物園の中の日本庭園を流れる川に養殖したゲンジボタルの幼虫を放流しています。
今年もゲンジボタルの養殖を始める時期になりました。
(2012.05.22)採取してきたゲンジボタルを産卵箱に入れて、自然に近い環境にします。
(2012.05.23)朝、確認すると産卵箱に卵を産んでいました。
2012.05.23 実体顕微鏡 2倍
興味のある方は、動物資料館で開催中の江津湖展にお越しください。本園のゲンジボタルの養殖の取り組みや、ゲンジボタルの生態についてパネル展示をしています。また動物資料館の職員に声をかけていただければゲンジボタルの幼虫をお見せすることができます。 |