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園長日記

トモオとともに16年

2012年4月14日(土)

トモオ 

 

トモオが亡くなってから、トラ舎前には多くの方々がお参りにいらしてます。献花台には数多くの花々と献金が寄せられています。

 

皆様には、心から御礼を申し上げます。

そして、今更ながらトモオがたくさんの方々から愛されていたのだと気づかされます。

 

42日、突然のトモオの死の知らせに、私も猛獣舎に駆けつけました。トモオは放飼場に静かに横たわっていました。眼光は鋭く、今にも踊りかかってくるような気配です。声をかけても、体をさすっても動きません。

 

トモオの冥福を祈りながら、手を合わせました。

長い間、ありがとう。

 

 

トモオは、今から16年前、名古屋市東山動物園からまだ生後半年で熊本にやってきました。

体重は50キログラム位で、120cm位の長さの小さい檻に入れて動物舎に収容したものです。

 

トモオの名前は、当時東山動物園の担当の方の名前をそのまま付けられたということを聞き、愛情いっぱい育てられたのだろう、大切にしなければと誓いました。

 

トモオは熊本の環境にもすぐに慣れ、食欲も旺盛でぐんぐん大きくなりました。2歳くらいになると、堂々たる体格と威厳に満ちた表情で人気者となりました。

 

残念ながら、トモオは子孫を残せなかったのですが、多くのことを私たちに伝えてもらいました。

 

 

現在、世界の野生のトラの生息数は3,200頭位といわれています。

以前は、西はカスピ海沿岸、北はシベリア、南はインド、インドシナ半島、マレー半島、スマトラ島からジャワ島にも生息していましたが、生息環境の破壊と乱獲により、激減し生息地は分断されました。

 

カスピトラ、ジャワトラはすでに絶滅し、アモイトラ(中国)も絶滅しているのではと心配されています。

 

トモオは日本で飼育している数少ないアムールトラ(野生のトラでは最北に生息)です。その数59頭。これで58頭になったのです。

 

トモオは生涯をとおして、自身の魅力を伝えることで、自ら野生のメッセンジャーでもあり続けたのです。

 

このブログの2回目に書きましたが、動植物園の役割のひとつに、野生で数が少なくなった、動物の飼育をしながら増やす「種の保存」があります。

 

市民の皆様に愛され、応援していただいた、トモオに職員一同感謝し、「野生動植物を守り後世に伝える」という使命を果たすべく決意を新たにしているところです。

 

 

トモオよ、安らかに!

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