【環境省レッドリスト】
絶滅危惧ⅠB類(EN)
【国の特別天然記念物】
【大きさ】体長85cm 翼開長200cm
【羽色】雌雄同色
【渡り】行いません(留鳥)
【生息地】
北海道、東北から中部、中国地方の日本海側を中心に生息。四国、九州ではごくわずかに生息していると考えられています。山岳地帯に生息しています。
【食性】
ノウサギ、ヤマドリ、ヘビ類等。カモシカやニホンジカの幼獣、テン等のほ乳類を捕食することもあります。
【繁殖】
イヌワシはペアごとに広い行動圏(平均60㎢)を持ち、岩棚、高木上に営巣します。1~3月頃に産卵し、抱卵期間は40~45日です。主にメスが抱卵しますが、オスも時々メスと交代し抱卵を行います。2つの卵を産むことが多いですが、2羽目が生育して巣立つことは稀です。孵化してすぐはメスが付きっきりで面倒をみますが、しばらくするとオス、メスともに狩りを行います。孵化後、80-90日で巣立ちを迎え、夏には親から狩りの仕方を学びます。秋になると親は次の繁殖行動に入るため、子をなわばりから追い出します。
【減少する原因】
餌であるノウサギやヤマドリなどの減少、開発などによる生息地環境の悪化、落葉しない人工林(杉、ヒノキ)の増加や開けた茅場の減少による狩場の減少などがあげられます。特に、戦後の木材需要増加に伴う拡大造林計画により、開けた草地や伐採地が人工林に覆われ、近年木材の国内需要が減少するとともに、手入れされなくなった人工林が増えたことにより、狩場が急激に減少し、それとともにニホンイヌワシも減少していると考えられます。
熊本市動植物園公式インスタグラム”ニホンイヌワシ(一颯)の健康診断の様子”
熊本市動植物園公式インスタグラム”ニホンイヌワシ(一颯)をこっそり盗撮!?”