10ヶ月ぶりの開園
皆さんこんにちは。
昨年の4月1日に熊本市動植物園園長に就任しました岡﨑です。
2年目を迎え今更ながらではございますが、新たな気持ちで園長日記を書かせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
現在、ゴールデンウィーク真っ只中。
例年であればおそらく駐車場は満車、しかも近隣の道路は渋滞の列(近隣の皆様には毎年ご迷惑をおかけしており申し訳ございません)で、園内も大いに賑わっていたのではないでしょうか。
今は災害復旧が完了したエリアのみの部分開園中、面積で言えば全体の4割ほどで、観覧できる動植物の種類も数も限られています。
例年には到底及ばないものの、それでもたくさんの方々にご来園いただき、園内は大変賑わっています。特に子どもたちの興奮した声や笑顔が園内いっぱいに溢れています。皆さんこの時を首を長くして待ってらっしゃったんだなあと実感しています。
私たち職員一同は、この笑顔を再び見るためにこの1年頑張ってきたといっても過言ではありません。おそらく動物たちもそう思っているに違いありません。その証拠に2月25日の部分開園初日には、マリーとエリの2頭のゾウが「パオーン」と鳴いたのです。私は休園中ず~っとゾウを見てきましたが、「パオーン」を聞いたのは初めてでした。ベテラン飼育員の話によれば、興奮したときに発するとのことですが、私はたくさんの方が見に来られていつもとは違う状況の中で興奮していたことは間違いないと思いますが、同時に喜びの表現だったのではないかと勝手に思っています。もちろん他の動物も一緒です。見に行くと自分の方に近寄ってきます。きっと動物たちも皆さんたちのことを待っているに違いありません。会える日を楽しみにしておいてください。

当園では、今後復旧状況に合わせて徐々に開園範囲を拡大していきたいと考えており、まずは6月に西門復旧、更に10月に正門復旧、そして来年の4月には全面開園という目標で復旧作業を進めているところです。
まだまだ長い道のりですが、この1年皆さま方からいただきました励ましのお言葉やご支援を励みに職員一同頑張っていきたいと思っております。
どうぞ今後も当園を温かく見守っていただきますようお願いいたします。
平成29年5月4日(木)
熊本市動植物園 園長 岡﨑伸一