セレンゲティ国立公園
セレンゲティ公園内のヒッポプール
ゴンベ国立公園から見たタンガニーカ湖の夕日
熊本市動植物園が現在進めている、再編整備の第4期「アフリカサバンナの水辺ゾーン」(H26、27年度整備予定)で中心となるカバの群れ飼育実現のため、カバを含む野生動物たちが暮らす現地の調査を行ってきました。現地調査にあたっては、本市と連携協定を締結している京都大学の全面的な協力をいただきました。
期間は8月17日~8月26日の10日間(機内2泊、タンザニア7泊)です。
メンバーは京都大学関係者9名と熊本からは3名(私と瀧本飼育係長、カバ担当の北川技師)のあわせて12名です。
主な調査地はアフリカのサバンナを代表するセレンゲティ国立公園とタンザニア西北部のゴンベ渓流国立公園です。
セレンゲッティ国立公園(セレンゲティはスワヒリ語で「果てしない草原」という意味です。面積1,600㎢で岩手県くらいの広さ)ではカバをはじめライオンやキリンもゾウの群れにも遭遇する多くの動物達に出会うことができました。
乾季セレンゲティでは有名な、カバの群れが集まるヒッポプールに行きました。その数何と200頭!600㎡くらいの広さにひしめき合っています。すごい光景です。何人も寄せ付けない野生の凄みを感じました。
ゴンベはタンガニーカ湖のほとりに位置するタンザニアで最小(50㎢)の国立公園です。
ここには、チンパンジー研究で世界的に有名なジェーン・グドール博士の調査拠点があります。ここには、約100頭のチンパンジーが暮らしています。湖岸を中心に多くのアヌビスヒヒたちや鳥たちにも出会いました。
タンガニーカ湖にはカバも生息しているということでしたが、残念ながら確認できませんでした。世界第2位の透明度を誇るこの湖は、規模では遥かに大きいのですが、美しさで江津湖を髣髴とさせます。
広大なアフリカサバンナのスケールの大きさ、そこに暮らす野生動物の営みのほんの一部でしょうが、退行し始めた五感をフル稼働し体感し調査することができました。今回の調査をもとにカバ群れ飼育の構想を策定したいと考えています。
また、皆様にはこのブログでタンザニアの報告をさせていただきたいと思います。楽しみにしていてくださいね!
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