24日「園長と行く!園内散策ツアー」の2回目を行いました。
寒い中、参加していただいた皆様には心から御礼申し上げます。
今回は大きなチャンスに恵まれました。
ツアー開始の1時間半前に、シフゾウのジローの左角が落ち、右角だけのジローの様子を案内することができたことです。もう片方も程なく落ちるため、シフゾウの雄の片角状態は年に一度、数時間しか見ることができない貴重な光景です。
ツアーでシフゾウ舎を案内している様子です。ジローが右に小さく写っています。
詳しくは飼育ブログにアップしていますので、そちらも見てくださいね。
さて本題です。
熊本市動植物園の魅力は何でしょう?
皆さんは、それぞれ答えがあるかもしれませんし、それが大切なことだと思います。
動植物園の素晴らしい動物や植物の命の営みが最大の魅力というのは言うまでもないことです。
しかし、私にとって熊本市動植物園のイチオシとなると、これはもう江津湖のほとりにあるロケーションに尽きると思います。
市民のオアシスであり水環境のシンボルである江津湖は園内のどこからでも見ることができ、南門から散策にサイクリングに出かけることもできます。
南門前には地下水が自噴しており、散策中の市民の方々もマイカップ持参で飲まれています。下江津湖の雄大な自然を背景に飲む100%天然の地下水は格別です。

上の写真は、24日のツアーで案内したときの写真です。
昭和4年開園の熊本動物園が水前寺公園から、現在地の江津湖畔に移って今年で42年。
移転の経緯については、残念ながら今年1月に亡くなられた、竹田斉元園長の本「動物大移動ものがたり」に詳しく書かれています。
水族館では当たり前の話ですが、水辺の動物園は全国でも本当に稀です。水前寺から江津湖という同じ水系を移動しているというのも特筆すべきことです。移転当時は水辺動物園として親しまれ、園内の4つの池を遊覧船も通っていました。
「江津湖のほとりにある動植物園」という先輩たちが築かれた素晴らしい財産を、どのように繋げていくのかを市民の皆さんとともに考えることが、今私の一番大切な仕事だと考えています。
次回は、「新たな魅力づくり?」についてです。
なお、「園長と行く!園内散策ツアー」は来年1月は、7日は休ませていただきます。14、21、28日は実施しますので、予定に入れてくださいね! |