こんにちは。熊本市動植物園園長の戸澤です。
寒暖差の激しい季節ですが、みなさま、お元気に過ごしでしょうか。日々、コロナの感染状況の拡大が新聞等で報じられ、熊本市でも毎日のように感染者が確認されています。インフルエンザの流行シーズンでもありますので、引き続き、万全な感染防止対策を徹底して、健康に過ごして参りましょう。
コロナ感染の影響により延期されていました、チョッパー像の設置が11月7日(土)に行われ、ようやく皆様の前にお目見えすることとなりました。今回の園長日記では、チョッパー像の除幕式の様子についてご紹介いたします。
ちなみに、『麦わらの一味』の像の設置ですが、平成28年の熊本地震発災当初に、熊本市出身の漫画家、尾田栄一郎先生から、『必ず助けに行く』という心温まるメッセージが届き、復興に向かう熊本の『原動力』としていくために、漫画『ONE PIECE』と熊本県が連携した『ONE PIECE 復興応援プロジェクト』が実現しました。
麦わらの仲間達は、それぞれの特技で被災地の困り事を解決するため、ルフィの指示で県内の被災地に向かうこととなりますが、地震で獣舎が被災した動植物園には、県外の動物園への避難を余儀なくされた動物たちのケアを行い、来園する子どもたちの笑顔を作りだすために、『船医』のチョッパーが駆け付けてくれることとなりました。
現在、当園の『チョッパー』のほかに、県庁プロムナードに『ルフィ』、益城町に『サンジ』、阿蘇市に『ウソップ』、御船町に『ブルック』、高森町に『フランキー』の像が設置されています。残りの、『ゾロ』、『ナミ』、『ロビン』の像も、来年以降、大津町、西原村、南阿蘇村に随時設置される予定となっておりますので、お楽しみ。
それでは、11月7日(土)に開催しました、除幕式の様子についてご紹介いたします。
除幕式の当日の天気はあいにくの小雨模様。スタッフ一同、開式までに雨が上がることを祈りながら準備を進めていたところ、担当者の日頃の行いがよかったのでしょう、奇跡的に式典中だけ雨がやみました。
正午、熊本工業高校吹奏楽部の式典開始のファンファーレに続いて、まずは、主催者として、大西熊本市長より挨拶がありました。

熊本県からは、蒲島熊本県知事がご列席いただき、ご挨拶をいただきました。

その後、株式会社集英社の土生田(はぶた)ONE PIECE担当編集長より、ご来賓の皆様を代表してご挨拶がありました。
セレモニーとして、熊本工業高校吹奏楽部の皆さんによる、マーチングをご披露いただきました。さすがは、熊本県を代表する吹奏楽部の演奏です。そのパフォーマンスは、とてもレベルが高く、式典参加の皆様より拍手喝采を浴びていました。
除幕式直前には、熊本県しあわせ部長の『くまモン』がサプライズゲストとして、登場してくれました。

いよいよ除幕の瞬間です。参加者のみなさんも固唾を飲んで見守っています。ヒルルクの桜をイメージしたリボンドロップが舞う中、チョッパー像がお披露目されました。私も登壇させていただきましたが、市長や知事、熊本市議会議長の方々との共同作業など初めての経験で、終始緊張しっぱなしでした。

熊本市議会の紫垣議長をはじめ、熊本市議会経済委員会の委員各位並びに地元自治会の代表の皆様には、お忙しい中、ご臨席いただき誠にありがとうございました。

最後に、チョッパーからメッセージが届いていますので、お伝えします。
『オレが、この動植物園とみんなの万能薬になって、元気を届けるんだ!みんな、こらからよろしくな!』

【🄫尾田栄一郎/集英社】
先日、11月20日(金)にせきれい保育園の園児のみなさんに、手作りカレンダーをいただきました。今年は、来年の干支の牛が2頭描かれていて、毛糸で作ったシッポが取り付けられていて動くようになっており、揺らすと2頭が絵の中で楽しそうにスキップしているように見えます。記念に、せきれい保育園のみなさんとチョッパー像の前で、写真を撮らせていただきました。
本当にありがとうございました。

令和2年11月24日(火)
熊本市動植物園 園長 戸澤角充
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