皆さんこんにちは。熊本市動植物園園長の戸澤です。
早いもので、園長就任からもうすぐ3ヶ月が経とうとしています。
この間、嬉しいこと、辛いこと、残念なことなど、色々と、経験させていただきましたが、何事も前向きに捉えながら元気にやっています。
ところで皆さんは「JAZA」ってご存知でしょうか?
私自身も知らなくて、最初はバックや洋服のブランドかなと思ったくらいです。
ちなみに「JAZA」とは ‘Japanese Association of Zoos and Aquariums ’ の略で、日本語で、「日本動物園水族館協会」といいます。
日本の動物園91園、水族館59園の合計150園館(2019年3月末現在)で構成される公益社団法人で、教育活動の充実や動物福祉の邁進、希少動物の保護繁殖などを目的に掲げ活動されており、なんと、秋篠宮皇嗣殿下が総裁を務められております。
先日、5月28日、29日にJAZAの通常総会が愛知県名古屋市で開催されましたので、出席してまいりました。
初日の午前中は、JAZAの福田会長(上野動物園園長)のごあいさつからはじまり、議事がすすめられました。
初日の午後、いよいよJAZAの総裁である秋篠宮皇嗣殿下が、総会会場へご入場され、JAZAの活動の実績や重要性についてお言葉をいただきました。
なお、撮影は禁止されていたため、その時の様子をご覧いただけなくて残念です。
2日目の午前中、技術研究表彰式が執り行われ、仙台市八木山動物公園の「鉄過剰症が疑われたヒガシクロサイの治療例」という研究テーマに対し、表彰状が授与されました。

表彰式後、八木山動物公園の宗内さんの講演がありました。
内容が専門的で、正直なところ事務職の私には少し難しかったのですが、このような研究成果の積み重ねが、動物の飼育や種の保存に活かされていくことを、強く感じたところです。
最後に、碧南海浜水族館の森館長が「2019年度通常総会決議文」を朗読され、2日間に渡る総会が終了いたしました。
今回の総会に出席して感じたことは、決議文にも書かれていますが「いのちの博物館」として、動植園、水族館は、自然界から大切な「いのち」を預かっているということです。
自然界における野生生物の危機的な状況を伝え、生物保護や環境改善に向け私たち一人一人が取り組むことができることは何かを考える拠点として、動物園の重要性を再認識したところです。
令和元年6月18日(火) 熊本市動植物園 園長 戸澤角充
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