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動物だよりvol.502 ♪いきものフェア熊本♪

2018年5月13日(日)

平成30年5月13日(日)

 

熊本地震発生から760日。

 

 

 

突然ですが、5月22日は何の日かご存知でしょうか?

 

正解は・・・「国際生物多様性の日」です。

 

動植物園では、5月12日と13日の2日間に渡って、「いきものフェアくまもと」を開催しました。

 

園内の各所で、生物多様性に関連した様々なイベントを行いましたので、その様子をご紹介します。

 

 

 1

「知っとる?熊本のいきもの」

 

熊本の自然に生息する身近な生き物について、飼育員がガイドを行いました。 

上の写真は、キュウシュウジカのガイドの様子です。

 

 

●鹿の年齢は角の枝分かれの数で分かる

 

●鹿の角は毎年、抜け落ちる(牛や山羊は一生そのまま)

 

 

などなど、知らない情報に皆さん興味津々のご様子でした。

 

この他にニホンザルについてもガイドを行いました。


2


 

続いて、動物資料館にいる動物達のガイドの様子です。

 

まずは、江津湖の生き物たち。

 

カマツカ、タカハヤ、ヨシノボリ、ゼゼラ、オイカワ、イトモロコ・・・・

 

まるで呪文のようですが、全て江津湖に生息する生き物の名前です。

 

どれも、資料館内で見ることができますので、ぜひ、足をお運びいただき、スタッフに気になる魚の名前を尋ねてみてください。

 


3

上の魚はカマツカです。

 

口が掃除機のような形をしており、水底の砂ごと虫や有機物を吸い込み、砂だけを鰓から排出します。

 

食べると、美味しいらしいですよ。

 

名前を知るだけでぐっと身近に感じられますね。


4

こちらは、サンショウウオのガイドの様子です。

 

現在、当園にはカスミサンショウウオ、オオイタサンショウウオの2種類のサンショウウオがいます。

 

どちらも、熊本にも生息しているサンショウウオです。

 

サンショウウオは夜間に活動する生き物なので、野生では滅多に目にすることができません。

 

ぜひ、動物園で見てみてください。

 

とてもかわいいですよ。


5

冷凍赤虫をピンセットでつまみ、顔の前でぶらぶらさせると・・・・・

 

パクッ!とすばやく食いつきます。


6

こちらは、モグラのガイドの様子です。

 

なんと!動植物園では動いているモグラを見ることができます!

 

巣穴を再現した飼養設備の中で、土の中でモグラがどのように生活しているかを見ることができます。


7

「水生生物ウォッチング」

 

園内の清流にすんでいる小さな生き物を、ルーペで拡大して観察できるコーナーです。


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9

こちらの観察シートを見ながら、ルーペで見えた生き物が何なのかを確認していきます。

 

毎日、通り過ぎているだけの小川にもこんなにもたくさんの生き物がすんでいたとは・・・私もびっくり出した。


10

「カブトムシ・クワガタ講座」

 

生きている世界のカブトムシとクワガタに触れることができるコーナーです。

 

11

 

でっかいですね!!

 

子どもたちの目がキラキラしていました。

 

一緒に来ていたお父さんのほうが夢中になっている光景も見られました。

 

やっぱり、カブト・クワガタには、世代を超えて人を惹きつける魅力がありますね。

12

「大解剖!くらべてみよう外来魚」

 

博物館の動物担当の清水さんが担当されました。

 

オオクチバス(ブラックバス)とカムルチーの2種類の外来魚を解剖しました。


13

子どもたちは終始興味津々で見ていました。


14

浮き袋など、魚の体の特徴について解説されていました。


15

「いきもの観察会」

 

博物館の植物担当の山口さんも加わり、園内の野生の動物・植物を観察するツアーが行われました。

 


16

早速、変なものを発見!

 

桜の木にご飯茶碗をひっくり返したような茶色い物体が・・・

 

なんとこれは、作り始めのスズメバチの巣でした!

 

時々、女王蜂のお尻が巣の中から見えていました。

 

せっせせっせと作ったのち、自身の子孫を次々と産んでいくのでしょう。

 

可愛そうですが、安全管理のために、早めに巣を撤去する予定です。

 
17

これは何だか分かりますか?


18

 

そうです!

 

ホタルです!

 

ホタルってもう園内にいたんですね。

 

昼間は、葉っぱの裏にとまっているんですね~。

 

びっくりしっぱなしです。

 

ちなみに、このホタルはオスとのこと。

 

お尻の光る部分が2節ならオス、3節ならメスらしいですよ。

19

 

「みんなで作ろう、モグラのおうち」

 

モグラの研究をされている東海大学の樫村先生に講師を務めていただき、モグラの巣穴を再現した飼育施設を作るワークショップを行いました。

上の写真は設計図です。

 

20

 

2日間に分けて、半分ずつ製作しました。

 

たくさんのご家族に参加していただき、樫村先生、先生の研究室の学生さんのご指導の下、手作りで製作を進めていきました。

 

21

ネットを丸めてトンネルの代わりを作ったり、土を入れたり・・・

22

2日かけて、パーツを作り、組み上げた完成形が上の写真です。

 

苦労が実って完成した時は、お子さんも親御さんも、感動の声をあげていました。


このモグラのおうちは2世帯住宅のようになっており、モグラの寝室、トイレ、食事部屋がそれぞれ2部屋ずつあります。

 

そして、2つの居住スペースは仕切られており、モグラ同士が接触することのない作りになっています。

 

モグラは基本、単独生活をする生き物で、1つの巣穴に2頭一緒に入れるとケンカしてしまうためだそうです。

完成したモグラのおうちは、6月上旬にモグラを入れての展示をスタートする予定です。

 

はっきりとした日程は未定ですので、確実に見たい方は、事前にお電話でお問い合わせの上、お越しください。

 

 

 

身近なところで、たくさんの生き物達が自然のバランスを取り合っていることを実感した2日間でした。

 



 


 




 








 








 

 

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